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前書きに、口述筆記だとか実験作だとか書いてあるので、どうしてこんなマイナスの印象を与えることを最初に読ませるのかなと思って読んだ。
なるほど、第1章は、もっともだと感じるところがある出来であるが、第2章以降は首をかしげることの方が多い。
居酒屋で酒を飲みながら、持論を一方的に語られている感じである。
こんな本を出版して、もし、養老孟司の本をはじめて読んだのがこの本であったなら、もう読まなくて良いと思われかねないから、前書きで言い訳をしていたということなのね(笑)
大ベストセラーになってしまって、お気の毒としか言いようがない。
この手の本は、題名が面白そうなことと、第1章さえまともに出来ていればベストセラーに成り得るということであろう。
そういう意味ではプロの編集者のテクニックを学べる本ではある。
アマゾンのカスタマーレビューでもさんざんだったようだ・・・