第12回日本ホラー小説大賞受賞作の『夜市』と、本一冊分のページ数を稼ぐため『風の古道』の二本立てです。
ホラーの中言えば、妖怪ものに分類されます。
変わっているのは、両方とも場所の怪である点です。
場所の妖怪……夜市と古道の話です。
夜市は、いろいろな世界とつながっている何でも売っている妖怪市場で、何か買わないと出られない場所です。
古道は、神の通る道で、どこまでも続いていますが、この世とおかしなところでつながっていたりします。
古道にはなんでも持ち込めますが、古道の所有物は持ち出すことができません。
「行きはよいよい、帰りは怖い」
どちらもどんでん返しの連続で面白い話です。
妖怪好きで変わったものを読みたい人はぜひ一読を。