日本の古代ロマン。
邪馬台国の存在はもとより、場所までも諸説あり、日本のどこかではあるものの定説はないようです。
この物語は、弥摩大国(邪馬台国)の日御子(卑弥呼)とすることにより、小説として思い切ったアプローチをすることでリアリティの高い世界観になっています。
九州の一部を邪馬台国、他の国々は、現在の市町村程度の小国であり、それをまとめて倭国としています。実際の地図にそれらをちりばめることにより韓、漢、魏、晋などとの交流もその場にいたように感じられました。
(こう、これ、定説で良いよ~くらいの世界観です)
主人公は、あずみという使譯 (通訳)の家の何代にも渡る人々になります。数々の小国に使えながら、漢、魏、晋などの中国との交流を描いていきます。
邪馬台国の記録は三国志の魏志倭人伝のみなので、作者の大胆な創作技術に恐れ入りました。
あずみの家に代々伝わる3つの教え 「人を裏切らず、人を恨まず、戦いを挑まない。良い習慣は才能を越える」が生きる世界であれば、理想となるのでしょうが、その後の世界はそれを実現できていないようです。
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