集英社の小説すばると言えば、少し若い人向けの文芸誌というイメージがありましたが、これは定年後の男が主人公の短編集を集めている本でした。
故郷(原風景)がテーマのようですが、田舎に帰ってなつかし~と言うより、廃墟になっているという感じの話が多い気がしました。
半世紀以上経つと、思い出の風景というのはかなり変わっています。
わたしが生まれた家はもう取り壊されているし、学生時代に住んでいたアパートももうありません。
人間は少し長生き過ぎる気もします。
それでも、人生の最後に戻ろうとしてしまうのは、なぜなのでしょう。
死を受け入れるための通過儀礼のようなものなのかもしれません。
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