ネタは良いのだが、料理がまずく笑えませんでした。
著者は、エンタメとしての笑いを理解していないようです。
裁判中の緊迫した場面で、このような言葉を裁判官が述べれば、緊張が緩和され笑いが起こるでしょう。
緊張と緩和が笑いの原点です。
しかし、この本では、最初に唐突に裁判官の言葉(つまりオチ)が記されていて、そのあとにどんな事件の裁判か解説がある編集になっていました。
これでは、オチを最初に聞かされて、なんのオチか後で解説されることになります。
読者は、なるほど、そういう背景があったからこの言葉が面白いと思えたのですね。と納得させられる構図です。
どうして面白くないか納得させられるくらい面白くない本としては特筆すべきです。
作者さん、ユーモアのセンスがないけど真面目な人なんだね。