すべての県会議員に辞職要求を突き付けられ四面楚歌の斎藤知事ですが、先日の記者会見で涙をうかべる場面がありました。
それを見て、彼の心中を想像してみました。
おそらくは、自分がやってきた改革を見てくれ、俺はまだまだやれるのだと悔し涙だっだのでしょう。
彼の主だった実績を見てみると、
・県立大学の無償化
・私立高校の授業料無償化
・知事報酬のカット
・県職員OBの天下りを規制
など、確かに公約に掲げた改革を実直に実行してきたことが分かります。
ここまでやってきたのだから、これからもやっていけるというのが彼の主張のようです。
ところが、公益通報者制度を根本的に破壊する行為をしてしまいました。
これが許されると社会に与える影響が大きすぎ、計り知れない損害になってしまいます。また、それに巻き込まれ、亡くなった人もおり、司法当局にとっては、絶対に許されないことでしょう。
話は変わって、ドストエフスキーの『罪と罰』の主人公ラスコーリニコフが、書いた論文があります。
「歴史に残るような偉大な功績をあげた者は、たとえ殺人を犯してもゆるされる」という理論です。
斎藤知事は、確かに兵庫県史に残る実績をあげたかもしれません。
しかし、罪を犯してしまえば、ゆるされないのです。