鋼(はがね)の女(ひと) 最後の瞽女(ごぜ)・小林ハル
新潟県が生んだ人間国宝小林ハルのドキュメンタリー。
この人に限っては、人間国宝とて役不足に感じてしまうほどすごいと思う。
幼い頃から全盲であったにもかかわらず自立していて、人の世話まで灼いてしまう。
明治・大正・昭和と旅を続けて、2005年105歳で天寿を全うするまで、自力で生き続けただけでもすごすぎる。
これを読むと、まったく、辛いだの痛いだの言ってられないと言う気がする。
ストレスで寿命が縮むなどということも信じられなくなる。
とんでもない人がこの世に存在していたものだ。
残念なのは、ハルさんの歌を生で聴くことはもう出来ないと言うことだけだ。