田中雄二の「映画の王様」

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『ヒッチコック万歳!』『ハリウッドのことを話そう』(植草甚一スクラップ・ブック)

2019-05-07 18:06:42 | ブックレビュー
植草甚一スクラップ・ブック『ヒッチコック万歳!』『ハリウッドのことを話そう』を読了。



 前者はもちろんアルフレッド・ヒッチコックについてのあれこれを。後者では、監督のエリア・カザン、エルンスト・ルビッチ、フランク・キャプラ、フランク・ボザーギ、レオ・マッケリー、キング・ヴィダー、プロデューサーのチャールズ・フェルドマン、マイケル・トッド、ジェリー・ウォルド、ダリル・F・ザナック、マーク・ヘリンジャー、ドア・シャーリー、脚本家のベン・ヘクトらについての興味深いコラムを読むことができた。中でも、新聞記者出身の製作者としてキャプラの『其の夜の真心』(34)の原作を書き、ジュールス・ダッシン監督と組んで『真昼の暴動』(47)『裸の町』(48)を遺したへリンジャーの頁が印象に残った。いまさらながらとても勉強になる。

『真昼の暴動』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/57f63658424002e3b551e559e73741f5
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「トムとジェリー展」と『アラジン』

2019-05-07 09:27:05 | 映画いろいろ
 松屋銀座で開催されていた「トムとジェリー展」。招待券を頂いたので最終日に滑り込みで拝見。久しぶりにジーン・ケリーとジェリーを合成して踊らせた『錨を上げて』(45)の名場面を目にした。



 とはいえ、正直なところ(ウィリアム・)ハンナ&(ジョセフ・)バーベラによる「トムとジェリー」にはあまり思い入れはない。従って、自分にとってのハンナ&バーベラと言えば「突貫カメ君」「リッピ―とハーディ―」「ワニのワリー」「スーパースリー」「宇宙怪人ゴースト」「宇宙忍者ゴームズ」「怪獣王ターガン」「大魔王シャザーン」「チキチキマシン猛レース」などのテレビアニメになる。だから今回の目当てもむしろそちらの方だった。

 「突貫進め!」「ラリホー、ラリホー、ラリルレロン」「世界のためなら、エンヤットット、ドッコイショ」「ムッシュムラムラ」…といった決め台詞や歌をはじめ、オリジナルを無視して?楽しい日本語版を製作したスタッフたち。そして、海野かつお、関敬六、若山弦蔵、愛川欽也、石川進、野沢那智、大塚周夫、神山卓三、広川太一郎…といった達者な声優さんたち。子供の頃大いに楽しませてくれた彼らに、改めて拍手を送りたいと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=GwWKm56Yos4
https://www.youtube.com/watch?v=OreKtQx0pUE
https://www.youtube.com/watch?v=dVRmoP9rOzU
https://www.youtube.com/watch?v=_Z4Bh3lUxEA
https://www.youtube.com/watch?v=QaJnqi82o40

 ところで「大魔王シャザーン」と日本のタツノコプロの「ハクション大魔王」の基になったのは『アラビアン・ナイト(千夜一夜物語)』の「アラジンと魔法のランプ」だ。



 それをディズニーがアニメ映画にした『アラジン』(92)から27年たって実写映画化が実現した。その取材を前に本編を見てみたら、ここでも独特のしつこい芸風を貫いた魔人ジニー役のロビン・ウィリアムズが圧巻だった。さて実写版のウィル・スミスはいかに。また、アラン・メンケン作曲の名曲「ホール・ニュー・ワールド」の今回のアレンジはいかに。
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