『突撃』(57)(1980.1.24.)
第一次大戦下、無謀な作戦の末ドイツ軍に全滅させられたフランス軍内の反乱を描いた、スタンリー・キューブリック監督の反戦映画。
上官の人を人とも思わぬ態度、軍部内の矛盾、人間を変えてしまう戦争の恐ろしさなどを、塹壕の描写が印象的な戦場と軍法会議を通して鋭く描く。カーク・ダグラスだけが物分かりのいい将校というのは少々いただけないが、どうもこの映画と
『スパルタカス』(60)は、カークがキューブリックに無理を言って撮らせたようで、随分ともめたらしい。
【今の一言】
『アメリカン・アニマルズ』のバート・レイトン監督と
『現金に体を張れ』(56)の話をしたので、この映画のことを思い出した。当時キューブリックは”カブリック”と表記されていたようだ。自分のリアルタイムで言えば、マーティン・”スコシージ”、ブライアン・デ・”パーマ”、アル・”パシーノ”…。いつの時代も監督や俳優のカタカナ表記は紛らわしく、記事を書く際には苦労の種になる。
『現金に体を張れ』
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