カンヌ国際映画祭でアラン・ドロンに「名誉パルムドール」が贈られたが、米国の女性の人権擁護団体などが「過去に女性に暴力を振るったことを公言したり、同性愛に差別的な発言をしたりしている」などとして抗議しているという。これに対して主催者側が「ノーベル平和賞ではなく、俳優としての功績に与えるもの」と反論したらしいが、これはごもっとも。もともと俳優に品行方正などを求めても無駄なこと、というか、普通の人ではないからスターなのだ。
特にドロンの場合は、昔とからいろいろと黒いうわさが後を絶たなかったが、その危うさが、逆に役柄との重なりや、俳優としての魅力にもつながっていたのだから、今さら彼に“いい人”を求めても仕方がないのだ。特別ドロンのファンというわけではないが、こんなふうに批判が出たら、演技賞なんて誰にも授与できなくなるのではないかと思った。
『違いのわかる映画館』vol.02 新宿K's CINEMA アラン・ドロン生誕75周年映画祭https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3c533d0cadc613e16a0df94391ea7b5b
『ル・ジタン』(75)
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『暗黒街のふたり』(73)
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『あまい囁き』(72)
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『レッド・サン』(71)
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『地下室のメロディー』(63)
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『生きる歓び』(61)
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『太陽がいっぱい』(60)
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