田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『ラッシュ/プライドと友情』

2019-05-21 13:11:59 | 映画いろいろ
 元F1王者のニキ・ラウダが亡くなった。彼とジェームス・ハントとのライバル関係を描いたロン・ハワード監督の『ラッシュ/プライドと友情』(13)はなかなか見応えのある映画だった。



【ほぼ週刊映画コラム】男くささに満ちた骨太なドラマ『ラッシュ/プライドと友情』
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/335604

【インタビュー】ロン・ハワード
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1153362
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『マクリントック』

2019-05-21 10:58:11 | 映画いろいろ
『マクリントック』(63)



 西部の大地主マクリントック(ジョン・ウェイン)のもとに、2年前に家出した妻のキャサリン(モーリン・オハラ)が戻ってくる。 だが、勝気なキャサリンは夫ばかりでなく、周囲の人々をも振り回していく。

 シェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』を基にしたコメディ映画。監督はジョン・フォード一家の名優ビクター・マクラグレンの息子で、『静かなる男』(52)では助監督を務めたアンドリュー・V・マクラグレン。ウェインとの最初のコンビ作となったが、いささか冗漫な描写が目立つ。

ウェインは『ドノバン珊瑚礁』(63)ではエリザベス・アレンの尻をたたいていたが、この映画では最後にオハラの尻をたたいて一件落着。今では考えられないようなのどかな描写だ。ウェインとオハラは映画では夫婦役を演じたが、男と女としては水と油で、私生活では“親友”で通したという。それを知っていたわけではないが、この映画を最初に見た中学時代の自分は、勝気なオハラよりも家政婦役のイボンヌ・デ・カーロの方に好感を持った覚えがある。

 ちなみに妻は、所属する西部劇同好会ウエスタン・ユニオンの記念誌「よみがえる西部魂」の中で、マクリントックの「女は本当に起こっていることとは違うことに目くじらを立てる」という言葉を、名セリフに選んでいた。



アンドリュー・V・マクラグレン逝く
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/dec8eae48def02d380f208157a371d03

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『あの胸にもういちど』

2019-05-21 09:42:42 | 映画いろいろ
『あの胸にもういちど』(68)(2010.10.23.アラン・ドロン生誕75周年映画祭:新宿K's CINEMA )



 わが映画記録帳を紐解くと、この映画を初めて見たのはまだ中学生だった1974年11月6日の水曜ロードショーとある。朝もやの中、夫と暮らすフランスの片田舎から愛人のいるドイツに向けてバイクでひた走るヒロイン(マリアンヌ・フェイスフル)。彼女の現在と回想を交差させた何だか分かりにくい映画という印象が残っていたのだが、何と細部までばっちり覚えていた。これはエッチな場面見たさに集中して見ていたからなのだろうか…。テレビではヌードシーンを誤魔化すために花瓶が映っていた記憶がある。
 
 アラン・ドロン映画祭の一本なのに、当のドロンは脇役で、全編がフェイスフルの不思議な魅力で彩られている。今回見直してみて、映像的にも凝っていて音楽もなかなかいいとは思ったが、やはりジャック・カーディフは、監督としてストーリーを物語るよりもカメラマンとして誌的なイメージを紡いでいた方が良かったのではないかという気がした。
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