『大いなる別れ』(47)(1980.8.29.日劇文化)
インターナショナルプロモーションによって、製作から33年たって初公開されたハンフリー・ボガート主演作。監督はジョン・クロムウェル。失踪した戦友の行方を捜していた復員兵のリップ(ボガート)は、友がかつて殺人罪で告発されていたことを知り、事件に巻き込まれていく、という推理仕立てのハードボイルド劇だが、時折ユーモラスな描写も見られる。
またもや、ボギーお得意の、キザをそれと感じさせない独特の雰囲気に魅せられた。共演のリザベス・スコット(初めて知った)もなかなか魅力的だった。ボギーのマッチの擦り方も印象に残ったが、『カサブランカ』(42)同様、しゃれたセリフも決まる。
「女は黙って美しく」「あんな女に惚れたら夏に雪が降る」「俺はハードボイルドだからな」…。
原題の「Dead Reckoning=デッド・レコニング」の意味を調べてみたら「相対的自己位置推定法」とあった。つまり「船や自動車などが、スピード、方向、距離などを総合して、自分の位置を知るための方法」なんだそうである。この映画の場合は主人公自身の位置確認のことを指すのかな。
インターナショナルプロモーションによって、製作から33年たって初公開されたハンフリー・ボガート主演作。監督はジョン・クロムウェル。失踪した戦友の行方を捜していた復員兵のリップ(ボガート)は、友がかつて殺人罪で告発されていたことを知り、事件に巻き込まれていく、という推理仕立てのハードボイルド劇だが、時折ユーモラスな描写も見られる。
またもや、ボギーお得意の、キザをそれと感じさせない独特の雰囲気に魅せられた。共演のリザベス・スコット(初めて知った)もなかなか魅力的だった。ボギーのマッチの擦り方も印象に残ったが、『カサブランカ』(42)同様、しゃれたセリフも決まる。
「女は黙って美しく」「あんな女に惚れたら夏に雪が降る」「俺はハードボイルドだからな」…。
原題の「Dead Reckoning=デッド・レコニング」の意味を調べてみたら「相対的自己位置推定法」とあった。つまり「船や自動車などが、スピード、方向、距離などを総合して、自分の位置を知るための方法」なんだそうである。この映画の場合は主人公自身の位置確認のことを指すのかな。