田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『スプラッシュ』

2019-05-30 12:33:02 | 映画いろいろ
『スプラッシュ』(84)(1985.5.11.)



 現代のニューヨークを舞台に、アレン青年(トム・ハンクス)と人魚のマディソン(ダリル・ハンナ)の恋を描いたファンタジー・ラブストーリー。ディズニーの映画部門として設立されたタッチストーン・フィルムの第一回作。監督はロン・ハワード。“大人子供”のハンクス、チャーミングなハンナに加えて、アレンの兄役のジョン・キャンディや海洋学者役のユージン・レビーといった脇役がいい味を出している。

【今の一言】この映画の成功を、ロン・ハワードは『コクーン』(85)に、トム・ハンクスは『ビッグ』(88)に、ダリル・ハンナは『愛しのロクサーヌ』(87)へとつなげていった。キャンディの早世が惜しまれる。



【インタビュー】ロン・ハワード
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1153362
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【インタビュー】『アラジン』作曲アラン・メンケン

2019-05-30 10:08:32 | インタビュー



「今回の僕のベイビーは『スピーチレス』です」
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1188982

『アラジン』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/740eaa42e4d6f5987540ef560aa6efdb

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『ノーバディーズ・フール』ロバート・ベントン

2019-05-30 08:43:56 | 映画いろいろ
『ノーバディーズ・フール』(94)(1995.4.3.松竹試写室)



 60歳の土木作業員のサリー(ポール・ニューマン)は、妻と離婚し息子夫婦とも疎遠になり、中学時代の恩師(ジェシカ・タンディ)の家に居候していたが、仕事中にけがを負い、雇い主(ブルース・ウィリス)と裁判で争っていた。そんな中、サリーは息子と再会し…。

 タンディの遺作となったこの映画を見て、同じくロバート・ベントン監督・脚本による傑作『プレイス・イン・ザ・ハート』(84)を思い出した人も多いのではないかと思う。時代設定こそ異なるものの、どちらも舞台はアメリカの静かな片田舎であり、これといった悪人も登場せず、そこに暮らす家族や隣人たちのエピソードが淡々と綴られていくからである。

 もっとも、ニューマン演じるこの映画の主人公は、『プレイス~』でサリー・フィールドが演じた主人公に比べると、自らの人生にも、隣人たちに対しても積極的ではなく、むしろ無責任な逃避型の男として描かれている。そのため『プレイス~』にあった説教臭さが消え、淡々とした語り口から、素直な人間味が感じられる映画になっている。このあたりベントンの脚本がうまい!

 そして、ポール・ニューマンという名優のキャリアの積み重ね(例えば、労働者姿に監督作でもあった『わが緑の大地』(71)が重なり、軽犯罪を犯すところは『暴力脱獄』(67)、ポーカーに興じるシーンは『スティング』(73)をほうふつとさせる)がプラスに作用して、60歳を過ぎてやっと人間的に成長するという少々困った男の役に違和感を抱かせず、逆に愛しく、切なく感じさせるあたりはさすがであった。



All About おすすめ映画『プレイス・イン・ザ・ハート』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b65ae04bd65c270fe8aa7425be99c328
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