田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『カプリコン・1』あれこれ

2019-05-08 12:05:43 | 映画いろいろ

 今日のNHK BSの映画『カプリコン・1』(1977.12.8.関内東宝)についてあれこれと。

All About おすすめ映画『カプリコン・1』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4c7f4b56491245439a125a4bcef73628

ジェリー・ゴールドスミスの音楽が最高!
https://www.youtube.com/watch?v=IV0_6qhJm68



 この『カプリコン・1』には3人の宇宙飛行士が登場する。

ジェームズ・ブローリン

 息子のジョシュ・ブローリンは個性派俳優として活躍中。中でも『アベンジャーズ』シリーズでのサノス役は強烈だった。

サム・ウォーターストン

 娘のキャサリン・ウォーターストンは『ファンタスティック・ビースト』シリーズや『エイリアン: コヴェナント』(17)でタフな役も演じている。で、ジョシュとキャサリンは『インヒアレント・ヴァイス』(14)で共演している。

O・J・シンプソン

 元プロフットボールのスター選手だったO・Jは、この映画の他にも『タワーリング・インフェルノ』(74)『カサンドラ・クロス』(76)『裸の銃を持つ男』(88)などに出演してなかなかいい味を出していたが、94年に元妻の殺害事件の被疑者となって映画さながらのカーチェイスを繰り広げ、その後別の強盗事件で服役した。

 ジェームズ・ブローリンは後にバーブラ・ストライサンドと再婚したが、バーブラの元夫がエリオット・グールド。この映画ではその2人が一緒に逃げたわけだ。

エリオット・グールド


バーブラ・ストライサンド

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「なつぞら」『ファンタジア』

2019-05-08 09:01:24 | 映画いろいろ
 NHK連続テレビ小説「なつぞら」は日本のアニメーションの草創期を舞台にしているだけに、興味深いエピソードが登場する。



 ヒロインのなつ(広瀬すず)が北海道の映画会で見たアニメ映画は、マックス&デイブのフライシャー兄弟が製作した『ポパイのアリババ退治』(37)だそうだ。マックスの息子のリチャードは後に映画監督となって『海底二万哩』(54)『ミクロの決死圏』(66)などのSFのほか、多彩な作品を残した。

 なつが天陽(吉沢亮)と一緒に見た『ファンタジア』(40)は、『白雪姫』(37)『ピノキオ』(40)に続いて製作されたディズニーの長編アニメ映画の第3作。レオポルド・ストコフスキー指揮のオーケストラが演奏するクラシック音楽をバックに、八つの物語が展開する。日本公開は戦後の1955(昭和30)年だが、戦前にカラー、ステレオで作られたこの映画を見た、当時の観客のショックはいかばかりだったろうかと思う。

 劇中で東洋映画と仮称された東映動画の発足は翌1956年。実際に『ファンタジア』上映後に発足の告知が上映されたかどうかは分からないが、角野卓造は社長の大川博、井浦新は監督の藪下泰司がモデルだろう。で、東映動画初の長編アニメ『白蛇伝』の公開は1958年だから、今後なつはこの映画の製作に関わっていくことになるのだろうか。
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