『昼下りの決斗』(62)(1981.3.16.)
サム・ペキンパー監督初期の正統西部劇。淡々としていながら、老境に入った2人のガンマン(ランドルフ・スコット、ジョエル・マックリー)の悲哀を見事に描いている。
老眼鏡をかけて契約書を読む場面、馬に乗ってリューマチで腰が痛いと嘆く場面など、おかしいというよりも哀れという表現がぴったりの2人。とはいえ、ラストはその2人が敵をやっつけて…かと思ったら、何とマックリーは弾を3発も撃ち込まれ、誇りとともに死んでいくのだ。まるでペキンパーが、スコットとマックリーという西部劇のスターに、あるいは老いて去っていくガンマンに贈った鎮魂歌のようでもある。
ペキンパーは、この映画や『砂漠の流れ者』(70)『ジュニア・ボナー』(72)のような優しさや情感にあふれた映画を撮った半面、『ワイルドバンチ』(69)『わらの犬』(71)『ゲッタウェイ』(72)など、激しいバイオレンス描写も得意とした。そこに彼の二面性が表れていると言ったら、うがち過ぎかな。
ウォーレン・オーツ、L・Q・ジョーンズ、ジョン・デイビス・チャンドラー、R・G・アームストロングといった、いわゆる“ペキンパー一家”と呼ばれる連中の若き日の姿が見られたのも楽しかった。
『サム・ペキンパー 情熱と美学』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/96a0cab264ba3d53e14786426865d915
サム・ペキンパー監督初期の正統西部劇。淡々としていながら、老境に入った2人のガンマン(ランドルフ・スコット、ジョエル・マックリー)の悲哀を見事に描いている。
老眼鏡をかけて契約書を読む場面、馬に乗ってリューマチで腰が痛いと嘆く場面など、おかしいというよりも哀れという表現がぴったりの2人。とはいえ、ラストはその2人が敵をやっつけて…かと思ったら、何とマックリーは弾を3発も撃ち込まれ、誇りとともに死んでいくのだ。まるでペキンパーが、スコットとマックリーという西部劇のスターに、あるいは老いて去っていくガンマンに贈った鎮魂歌のようでもある。
ペキンパーは、この映画や『砂漠の流れ者』(70)『ジュニア・ボナー』(72)のような優しさや情感にあふれた映画を撮った半面、『ワイルドバンチ』(69)『わらの犬』(71)『ゲッタウェイ』(72)など、激しいバイオレンス描写も得意とした。そこに彼の二面性が表れていると言ったら、うがち過ぎかな。
ウォーレン・オーツ、L・Q・ジョーンズ、ジョン・デイビス・チャンドラー、R・G・アームストロングといった、いわゆる“ペキンパー一家”と呼ばれる連中の若き日の姿が見られたのも楽しかった。
『サム・ペキンパー 情熱と美学』
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