20116.27ブログで紹介したFacebook採用枠の話をもう一回
※※
マーケティングPR企業のトレンダーズは、女性の口コミと、巧みなメディアミックスで業績を伸ばしてきた。
本業のプロモーション活動でソーシャルメディアの力を活用する同社も2012年度新卒採用に「フェイスブック枠」を設けた。
「フェイスブック上で200名以上の友達がいる学生」は、本人が、希望すれば、会社説明会や書類選考、一次面接をスキップできるのが特徴だ。
※※
メディアボーイ「Facebook就活・転職マニュアル2011-2012最新版」2011.7から
tarebon注)
2011.6.27現在 同社フェイスブック枠2012年度の応募は締切終了。
この話を紹介してから
・なぜ200名以上なのか?
・その人数の根拠は何?
というのが気になっていました。
別の本を読んで気がついたことがあるので
そこから紹介しよう。
◆人事担当者が理解できるMAXは300人
※※※
私の経験でいえば、担当する社員の顔を知り、かつある程度の行動予測ができるのは、最大でも300名程度である。
これくらいの人数を越えると、人間同士が対面して情報交換できる範囲を超えてしまうということである。
※※※
楠木新「人事部は見ている」日経プレミアシリーズ 2011.6新刊から
著者の楠木さんは大手企業の人事担当をしてきた経験から
人事担当者が認識できる社員の人数は300名程度と書いています。
複数の企業人事担当者にもインタビューをした結果も踏まえて
自分の経験値と人数に差が無かったということです。
◆300人の常連がいれば商売繁盛
店舗経営について書かれた本にも
「固定の常連客が300人以上いれば、商売は軌道に乗る」
という内容があるので
300人という人数と
顧客開拓・人間関係構築には共通項があると見ていいかもしれない。
「フェイスブック採用枠」に話を戻すと
本当にフェイスブックで200名友達がいるのなら
その友達の全員については
企業の人事担当者並みに認識できていてもおかしくはない
ということなのだろうね。
◆300名の中の1人の就活生になろう。
大手企業・人気企業になると
ものすごいエントリーがあり
採用担当者はその中から絞り込むことになるよね。
採用担当者の立場で考えてみよう。
300名程度のエントリーシートならば
1人の採用担当者の理解の範囲内に収まるようだ。
エントリーシートの内容について
〝きちんと見てもらっている〟可能性がある。
応募者が300名を越えるなら
エントリーシートがじっくり読まれる前に
一定の基準でふるい落とされることも考えられるよね。
◆一定ラインは常識ライン
ここで気をつけていこう。
書類不備や誤字・脱字・空欄があるもの。
字数制限に満たない、あるいは超過しているもの。
一定の決められた条件からはずれたものは
〝機械的に、ふるい落とされる〟
応募先が求めている一定ラインは
その会社の常識ライン。
★★
相手が認識できる300名の中の
1人になることが
まずポイントになるのだとしたら
こころがけることはたくさんあるよね。
ものごとはなんでも締め切りを守ろう。