小説「日本沈没」などのベストセラーSF作家の
小松左京さんが亡くなられました。(2011.7.26)
東日本大震災の日付である「3月11日」を
偶然にも小説「日本沈没」で書き残しています。
※※
日本列島弧を中心にして、巨大な地殻変動が起こりかけている、というアメリカ測地学会の発表が電撃のように世界をゆすぶったのは三月十一日・・
※※
作家のインスピレーションというのは
未来予知能力にも関係があるのだろうと思います。
ここから
ちょっと話をつなげよう。
【週末テーマ:自己分析のヒント】
みんなが無意識に書いた未来予測が
卒業文集に書いてあるかもしれないんだ。
◆イチローの卒業文集
※※※
夢
ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。必ずプロ野球の選手になれると思います。・・中学、高校で活躍して高校を卒業してからプロに入団するつもりです。そして、その球団は、中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。
・・ドラフト入団でけいやく金は、1億円以上が目標です。
とにかく一番大きな夢は、プロ野球選手になることです。
※※※
イチローが小学校の卒業文集に書いたことを実現させて
活躍しているということで、有名になっている文章です。
イチローのこの文章は、キャリア設計の話で
就活でもよく引用されるものです。
そして
「イチローのように、小さいときから夢や目標をしっかり立てることが大切」
という説明がなされます。
◆カンペキすぎる模範解答例
この話を紹介すると
「具体的なキャリア計画を細かく立てなきゃ人生は失敗する・・」
と受け止めて自信がなくなる学生さんもかなり多いので書いておこう。
これはあくまで彼だから書けた
「例外的にカンペキなキャリア計画」なのだよ。
自分の将来の夢や希望の計画を
最初からカンペキに描けるなんてことは
とっても難しいものなのだから。
◆計画と予言との不思議なコラボレーション
小松左京さんの小説「日本沈没」に偶然書かれた
3月11日という日付でわかることなんだけど
もしかしたら人間は無意識に自分たちの未来を
「ある程度予知できる」本能があるみたいだよ。
そしてそういう自分に関する未来予知は
本人が無意識に書き綴っていることも
あるんじゃないかな?
こんなことを考えてみよう。
・我々は「生まれる前から」すでに人生設計をある程度計画している。
・その設計図は時々無意識に自分自身で書き綴っていることもある。
キーワードが暗示されていることもあるんだ。
・過去の卒業文集や日記や手紙を手がかりにしてみるのもいいかも!
◆自分の夢と、計画する未来との、すり合わせ。
就活で自己分析をはじめる材料として
学校の卒業文集をぜひ読み返してみよう。
そこには「本人が忘れている無意識の未来予知」が
書かれていることがキーワード化されていたりするんだ。
・自分で無意識に予知したこと
・自分が本当になりたい将来像
というのが本当に不思議なキーワードで
残されていることが多いものだよ。
★★「日本沈没」の小説から★★
日本が沈んだらどうなるか?ということを
小説のカタチで予言して書き残しておいてくれたおかげで
日本が東日本大震災から復興していくために必要な
考えるヒントを
小松左京さんは生涯の仕事として
我々に残しておいてくれたのかと思ってます。
我々の人生でも
自分自身の未来をあらかじめ何かで予知・予言してあって
過去の自分が
未来の自分に必要なメッセージを残してくれている場合が
ある。
そんなことを信じて
自分を振り返ってみることをオススメします。
就活生の夏休みの宿題。
じゃあまたね。