昨日もTOEIC公開試験がありましたね。
就活をはじめる学生さんも大勢受験していました。
前回更新した外資系企業に関する記事の
コメント投稿からインスパイアで行きます。
外資系企業の発想=英語の発想ということで
書いてみよう★
◆日本語コールセンターを中国の大連に?
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外資の戦略発想いろいろ (tarebon)
2011-07-25 10:05:35
外資の戦略には日本人が思いつかない発想があるので、いろいろ発見がありますよ。
日本に進出していた、ある外資系保険会社はコールセンターを中国の大連に設立しようとしていました。
戦略的な理由は「大連で日本語ができるスタッフを現地採用すれば人件費が格安」そして「中国進出の足がかりになる」
リーマンショック以降、日本から撤退したのでこの計画は頓挫したようですが、外資の戦略的な発想の一例です。
日本人の発想ではコールセンターのスタッフの人件費は考えても「日本語ができる外国人を雇用」ということまでは考えないものです。
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日本人の感覚では「日本語は日本人がしゃべる言葉」という感情が強いので、この部分に関しては外資の戦略どおりには進まなかったでしょうね。
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◆共通語は『日本語』だった。
あるとき池袋の喫茶店にいたら
お互いにイントネーションの異なる日本語をつかって
会話している女性たちがいました。
二人とも日本人にしか見えませんでしたが
よく聞いていると
韓国の女性と中国の女性で
二人が共通して使える言葉が「日本語」ということでした。
その時の二人の会話で印象的だったのは
特徴的なイントネーションの日本語で
『私たち日本人じゃないもんね』
という言葉。
英語圏の人たちは
日本人が英語をしゃべるとき
日本人が、外国人のしゃべる日本語に感じる
「発音上の違和感」をそれほど感じないみたいだよ。
なぜならば
『日本人の私たちはネイティブじゃない』のだから。
コールセンターの話に関連してみよう。
外資系の戦略は『英語の発想』なんだよね。
英語を使う日常生活では
発音をあまり気にしないから
日本人も、日本語もそういうものだろう
という勝手な認識があったんだろうね。
外資系企業の文化や発想を理解しようとするのなら
日本語の発想では難しいものだと覚えておこう。
◆就活に限らず、手始めとしてのTOEIC勉強
発音よりも意思疎通。
実用的な道具になっているのが英語ならば
学生時代の今は、一生懸命に学んでみよう。
就活で受ける企業がどこであろうと
どんな業界であろうと英語は学んでおこう。
使える道具にする、
ということもあるんだけど
『英語の発想』を身につけておくのも
外資系企業との競争で大切になってきます。
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コンピュータや企業ぬきの現代社会はあり得ないし、コンピュータプログラムを設計するには、コンピュータの言語である英語ができなくてはならない。
この流れに逆らおうとする者は、アメリカの生活・思考様式を意識して避けなければならない。
だが他方では、アメリカの様式を採り入れなければ、現代経済の恩恵に与ることはできない。
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ジョージ・フリードマン
『100年予測~世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図』から
櫻井祐子訳:早川書房2009年
大学生は勉強しよう。
社会人も勉強しなきゃね。
夏の暑さにまけず。がんばりましょう。