フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

彼岸花

2006-09-18 09:18:30 | Weblog
お彼岸が近づいてきました。いつからかお彼岸に合わせて彼岸花が咲いています。不思議ですね。気がついたら咲いていて、この花を見ることによってお彼岸を知るなんて。此岸から彼岸へ煩悩から涅槃へどれくらいの距離があるのでしょうか。絶対的価値の確信は、相対的価値の延長にあるのでしょうか。そんなことは、どうでもよくて今をどう生きるかが一番の悩みなのでしょうか。マンジュシャゲこの毒のある花が秋風にゆれてここから先は、進むのに覚悟がいるよと言ってるように見えます。手折ればポキット潔く折れてしまうこの花のどこに人を寄せ付けないほどの強さがあるのでしょう。変にリアリティがあって彼岸への道を遠くしているように思えます。”男が咲かす死に花は花なら赤い彼岸花”という歌がありました。人斬り五郎とかの昔のやくざ映画の主題歌だったと思いますが、この映画も変にリアリティがありました。彼岸花をイメージするとそうなるのかもしれませんね。まるで、ここを通るんだったら、俺を越えて行け!といっているような花の言葉を聞いたような気がしたフェンネル氏でした。

コメント
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