好きな詩の一つに「予感」と言うのがあって堀口すみれ子さんが書いた詩なんだけど、“夏のにおいがするね 雨あがりの窓を開けて 少年は いった”と言う一節があります。夏は、嗅覚と言うはっきりとした感覚でとらえられているのに秋は、気配でしかない。この季節の対比が面白くて庭で鳴いているツクツクを聞きながら感心していました。夏は太陽の熱が強くなって草や木の匂いがきつくなり秋にはそれが冷めていくからという人もいますが、それも一理はありますね。でもどこが夏の終わりでどこが秋の始まりかわかりませんね。それも不思議なことですが、秋の心構えをいつのまにかしている自分がいてまだ、半袖のシャツを着ている間に心は、秋色に染まっていくんです。漠然とした感覚しかないのに夜が遅いからもう寝ましょうといった当たり前の感じで変に納得するもんなのですね。“自分の夏に気づかずに 濡れた空気の中にひそむ夏を いちはやく予感するのは なぜだろう”秋には予感がないですね。気がつけばもう秋。海水浴の帰りふと振り返った砂浜に広がる秋の景色があったとように、秋は突然やってくるものなのですねとフェンネル氏は、ツクツクの声がなきやむまでじっと聞いていました。
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