フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

しいん

2011-06-18 08:26:21 | Weblog
図書館であんまり装丁がきれいだったもんだから茨木のり子さんの「おんなのことば」という詩集を借りてきた。「おんなのことば」と言うタイトルには、60にもなっていまさらおんなのことばを聞かなくてもとちょっと抵抗があったけど「自分の感受性くらい自分で守ればかものよ」の言葉に惹かれて聞いてしまった。
「みずうみ」って詩には、
(だいたいお母さんてものはさ しいん としたとこがなくちゃいけないんだ)
名台詞を聴くものかな!
ふりかえると お下げとお河童と ランドセルが二つゆれてゆく 落葉の道

この「しいん」という表現にとても感じるところがあった。そしたら詩人は、
お母さんだけとは限らない 人間は誰でも心の底に しいんと静かな湖を持つべきなのだ という。
そして、最後に 「教養や学歴とはなんの関係もないらしい 人間の魅力とは たぶんその湖のあたりから 発する霧だ」という。そして締めくくりがいいんだ。

(早くもそのことに 気づいたらしい 小さな 二人の 娘たち)

いいな、この優しさ。この眼差し。
「しいん」かとても考えさせられました。そういえば、パンプもしいんとしてましたっけ。
コメント
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