フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

三婆再び

2012-09-03 09:28:28 | Weblog
中学の時の女同級生3人に誘われて絵を見に行った。誘ってくれなくてもいいのに必ず誘ってくれる。もう既に数に入っているらしい。「神はあの人には二物を与え私には汚物を与えた」と叫ぶあの連中だ。「私ね、三浦友和の映画に出たことがあるで」「漁師のおかみさん役で」「すごいやない」「昔のことで」「三浦友和がカメラの前におって私が映らんやないと思うて横にちょっと動いたら監督さんに動くなって言われたがよ。」「そしたら鶴瓶さんがこの子が映らん言うてます。」「いうてくれて、あの人いい人やね」「後で見たらあのシーン、カットされて別のシーンに1秒ばぁ映っちょったろうか」「それでもビデオ残しちゅう。私が主演で三浦友和共演ってタイトルに書いちゃった」「わははは」だって。絵を見た同じホールで友禅の着物展のようなものをやっていて無料だというので入ってみた。絵付けの先生が受付のところで誕生日の花をハガキに描いてくれるという。有料だけど。ちょうどバジルが誕生日だったので1枚描いてもらった。その世界では有名な先生なんだろう。筆遣いも鮮やかに着物に描く様に描いていく。

そしたら横で「あんたなんで自分で描かん」とイランことを言う。「絵を描かれるんですか」と先生。「上等の絵を描くで」なんて挑むように言いながら自分は頼んでもないのにちょっとこの本見せて「私は1月やき」「私は4月」「私は11月」と勝手に本をめくって自分の花を調べていく。「毒草やなかったらえいけんど」なんてワイワイうるさい。待つこと10分。出来上がったものを見るとさすがプロ。色の押さえ方やバランス、申しぶんなかったです。おさがわせしました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする