iris

菖蒲の花が咲きまして男の節句かとそのヴァイオレットの色を楽しんでいます。ヴァイオレットというと青紫でいいんでしょうか理性と優雅さを兼ね備えた色だと言われています公園では群で咲いていてまるで尾形光琳の屏風絵のような感じですがわたくしどもの畑ではこっちに一つあっちに一つと咲いてまして見た目絵になりません。それでも絵を描くわたくしですがよくみると花の色が青紫だけでなくいろいろな色の構成で成ってることがわかりました。自然は沢山の色を使って成り立っているんだね。

5月には人は良く死ぬと言いますが今日も葬式です。知り合いのオヤジが死んだとのこと。去年はオフクロさんが死んで毎年になりました。まぁ順番といえば仕方がないことでしょうがもう葬式にあきました。あのセレモニーどうにかならんかしら。坊さんも神主も神父も稼ぎ時なんでしょうが同じことをくだくだと。ありがたくもないと思ってるのにこの価値観が崩れたら誰も見向きもしないから商売あがったりだ。会館も新聞広告も葬儀屋も料理屋も花屋も石材屋もタクシーもお茶店も木材屋も線香屋もお菓子屋も茶碗屋も座布団屋や衣装屋と他いろいろな業種がこのお経一つにかかっているんだと思ったら仇やおろそかにできないね。さすがお釈迦さまや八百万の神やキリスト、は違うね。ここまで読んでいたのか。本当は友達が死にそうでそっちの方が気になっているときに葬式だなんて行きたくもないけど浮世の義理って形式だけで縛られるものなんだね。アイツ、あと1年もつかな。義理でないのは縛られないんだな。やっぱり。