フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

endless

2015-05-26 07:24:42 | Weblog
「基礎をしっかりと身につけ、ものの実体をしっかり見つめる心の眼と、それを具体化する理論と技術を養わなければなりません。だから基礎に終りはありません」これは、僕が行っている絵画教室の創始者の言葉。故人の語録として展覧会などの機会に紹介しているもの。まるで宮本武蔵がいった言葉と言われても通りそうだね。先生はその境地に達してたんだね絵を描くことによって。僕はこの先生に直接指導を受けたことはない。僕が絵画教室に通いだしたのはこの先生が亡くなってから15年くらい経ってたから。生きてる間に会ったことはあるけど。こんな立派なことが言える人とは思わなかった。酒焼けした首にタオルを巻いて自転車でどこにでも出かけるおっちゃんくらいの認識。人生どこで交差するかわからないから不思議だね。先生が残したものは素晴らしい絵とあのオバちゃんたち
これもまた不思議。先生が亡くなったときこの絵画教室をどうするかでオバちゃんたちが存続を決めたというから遺志を継いだというんだろうか。そのおかげで僕と先生が交差する。「基礎をしっかりと身につけ・・・。」の言葉は今だからこそよく分かる。基礎に終りはないのだと。絵は究極「心の眼」なのだからそれを具象化する理論と技術を養う。養うって言葉がいいね。なんだか少しずつでも栄養になるようで。
コメント
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