みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

スーパーピアノレッスン~構成~東京奇譚集

2005年11月08日 | ピアノ的雑感
NHK教育のスーパーピアノレッスンはショパン「幻想曲」。
この曲の冒頭部は「雪の降る町よ」と、そっくりだよなと、たわいないことも感じつつ、肝心なのは「構成」なんだと思った。「構成」。聴き手に、説得力を持って迫るには「構成」。

全体の中で大きく、まず起承転結のような流れがあること。
その上で、ブレークダウンする(部分、部分へ目を向ける)こと。
例えば、「起」の部分を構成する個々のフレーズは、より明確に「起」を表現すべく、組み立てられること。(今回のレッスンの例だと、似たような旋律が3つ続く時に、「緊張感」→「やさしく押さええて」→「盛り上げて」)

上級者の方には、当たり前すぎることが、す~っと頭に入ってきたかんじ。

でも、なにもピアノに限った話しではないのだ。
たとえばビジネス。ビジネスが成功するためには、まず全社的な「戦略」があって、その戦略に沿って、個々の部署では「戦術」を組み立ててゆく。いくら「戦術」に長けていても、「戦略」が間違っていたら、結果の業績が覚束ないのは、ピアノにもあてはまる。
部分、部分(=戦術)は、上手く弾けていても、全体の構成(=戦略)がなってなかったら、いい演奏にはならないんだろうな。

などと考え出したは、たまたま今、読んでいる村上春樹「東京奇譚集」で、バランス感(例えば、小説の構成、音楽の構成etc.)に、こだわりを持つ女性の話が出てきてたから。この話の女性は天秤座。そして自分も天秤座。実はバランス感(構成)には、うるさい素質はあるのかもしれん、と思ってみたりもする。

ああだ、こうだと、書き連ねてしまったけれど、とにかく、「一事が万事」的に、いろんな物事の繋がり、共通項を知るのは、好きなんだなぁ。
コメント
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