みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

幸運の乗車券

2005年11月26日 | 雑記
今日は少しいいことがある。
お客さんの所に向う途中、地下鉄の駅で切符を買おうとしていた。
すると、見ず知らずの御婦人が、すたすた寄ってこられて、「もう使わないから、これ、使ってください。」と一日乗車券を差し出される。
鈍いそらみみの「??、いいんですか?ありがとうございます。」の一声が、伝わったかどうか分からないうちに、さっさっさと去られてしまう。
咄嗟に笑顔ができただろうか?地下鉄の中では、幸運の乗車券を握りながら考える。
言い訳はいろいろある。お客さんに、ちょっと嫌なことを報告しないといけなくて、少しトホホの気分だったこと。普段、こういう突然の親切って、慣れてないし・・・。でも、あの場合は、やはり笑顔が必要で、いつでも反射的に笑顔になれる余裕というものが、欲しいなぁと思う。
そらみみ君よ、まだまだ修練が足りんな・・・。

そして、もう一つ悔やまれるのは、この幸運の一日乗車券をリレーできなかったこと。
仕事を終えて帰る途中、この幸運の一日乗車券を、見ず知らずの人に渡す元気はなかった。
やっぱり、言い訳は、いろいろある。疲れて、ディスプレイを覗きっぱなしで、充血ぎみの目をした変な男が、「あの~、これ使ってください。」では、多分、気味悪がられるに違いないと。
でも、やはり、いい思いつきは、実行しないと・・・。そらみみ君、もっとタフにならないと。

思うのだけど、日本中の鉄道で、一日乗車券が毎日何千?何万枚?と発行されるのだろうけど、その中の何枚かは、幸運のリレーで繋がって、数奇な旅?を辿るんじゃないかな?
それら一日乗車券の一日限りの数奇な旅?を、映画にしても面白いかな?などと空想しつつ、今日はおしまい。
(明日から、というか、もう今日だけど、古寺巡礼で古の都へ)
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