みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

懐かしい楽譜

2008年11月15日 | 音楽
シューベルトの歌曲はいいなあ。
来月のピアノ会で、笛で吹くことになり、久しぶりに楽譜を紐解く。
この歌曲集の楽譜、かなり年季が入ってる。昭和24年生まれ。もうすぐ還暦。自分の蔵書の中では、最長老だな・・・。



20年前に購入した、60年前の楽譜で、190年前に書かれた曲を楽しむ。
なんだか、一人勝手に歴史的だなあ、と思ったりもする。

へぇ~と思ったのは、定価の480円。
調べてみたら、当時の公務員の初任給は数千円。
音を楽しみやすい、いい時代なのだ。今は。

汝、やさしい芸術よ、人の世の粗野なつどいに心奪われて、灰色の時を過ごす中に、お前は如何にしばしば、私の心に愛の想いを燃えさせ、より良き世界へ私を連れて行ってくれたことか。
時折、お前の竪琴からため息の声が流れ出し、お前の懐かしい、神聖な和音は、より良き時代の至福を私に開いて見せてくれた。
汝、やさしき芸術よ、それ故にこそ私はお前に感謝の言葉を捧げよう。
ショーバー「音楽によせて」

エリー・アーメリングのシューベルトは、どこまでも柔らかくて、澄んでて、チャーミングだなあ。

シューベルト:歌曲集
アーメリング(エリー)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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コメント
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