みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

驟(はし)り雨

2008年11月21日 | 
人情味あふれるいい短編集だった。「驟り雨(はしりあめ)」
江戸下町の光のあたらない人々、どうにもやりきれない暗いトーンの話も多いけれども、どの話も、ぐっとくるものがあるなあ。
善悪の心の揺れ動き、心の機微が見事に描き出されている。

ひたむきに、懸命に生きる人たちの前では、善も悪もかすんでしまいそう。

なんてもったいねえことをしやがる。
こんないい女房子供がありながら、それで足りずに家を捨てるなんて、ゆるせねえぜえたくな野郎だ。



驟(はし)り雨 (新潮文庫)
藤沢 周平
新潮社

このアイテムの詳細を見る


「驟(はし)り雨」は、このアンソロジーにも収められてて、こちらの話も、どれも読み応えあった。
十話

ランダムハウス講談社

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする