みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

ミーナの行進

2008年01月11日 | 
2008年最初の読書は、なかなかにいいスタートでした。
小川洋子著「ミーナの行進」。六甲の山の麓に佇む洋館を舞台に、二人の少女、朋子、ミーナと彼女らを取り巻く家族の交流を描いた話。とりたてて大きな波乱もなく、淡々と進んでいくのだけど、不思議と引き込まれて、ちょっと厚かったけど、一週間で読了。

文章は、とりたてて巧いという感じではないのだけど、温かくて素直な雰囲気で、好きだな。ミーナの描くマッチ箱のメルヘンの挿話も良い感じ。

登場人物たちが、あるべきところに自然に嵌っている心地良さがある。人、それぞれ、ささやかであっても定められた役割を果たすことが、とても尊いことなんだよ!そんなメッセージを感じたのだが・・・。
さぁ、我々も、人知れず、静かに胸を張って人生を「行進」しようではないか!という感じだな。

コビトカバのポテ子に合掌。

ミーナの行進
小川 洋子,寺田 順三
中央公論新社

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2 コメント

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この本 ()
2008-01-13 23:35:58
よかったですか。
私も読みたいリストの中に入っているんです。
今たまっている本をなから読み終えたら読んでみたいと思います。
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Unknown (そらみみ)
2008-01-14 00:41:54
樹さん
よかったですよ。安心して、お勧めできますね。
樹さんにも、合うんじゃないかと思います。

小川洋子さんのもの、次は何を読もうかな?
返信する

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