午前6時、老師が撞かれる梵鐘が聞こえる時間には、
参加者全員座についている。
鐘撞き堂から戻られ<禅堂の電気を消灯。
すぐに、
いつもお話しすることですが、と「坐禅の3つの要素」の話しが始まった。
身を調え・正しい呼吸・こころの置き所、
正しい座り方といっても、ただ坐蒲(ざぶ)に腰掛けるだけでは、
殆どの人の座り方は正しくない・・・
この3つの業を、ひたすら業ずる、すなわち「一行三昧」に務める、
そのうちに「禅定」にたどり着くのだ。
「道元禅師が修業のとき、その師の「如浄禅師」様に、
禅定に入るのは、どのようにするのですかと、問われた、
如浄禅師は「身を整え心が整えたら、汝の心を左上に置け、そして静に呼吸を続けよ」と。
幾期間たったとき、道元は「いつの間にか左手がなくなったように思えた」と
如浄禅師に報告、
師は「それでよいのだ」、この次は「汝の身体のすべての毛穴に心を置け」と。
また、幾期間たったとき、道元は「私の身体は無くなり浮き上がり大宇宙に解けた思い」と報告すると
「如浄禅師」は、「それでよいのだ、汝は、禅定に入る事を会得したのだ」と。
坐禅はやってみないとわからない、禅定しかり、
やってみないと会得できない。
各自は、座ることに「一行三昧」、こうした時間を家庭でも持ち、
坐禅を味わいながら禅定に入れるよう務めてほしい。
今日2月15日は、
お釈迦様涅槃の日、80歳でこの世を去られた日でもあります、
「坐禅はお釈迦さまが残された最大の遺産」。
この間35分、ここで正式スタートトの鐘3つ。
鐘1つの放禅鐘jで15分。のべ45分間の坐禅でした。
また、禅堂の設えには、、聖僧様の位置にセピア色の写真が祀られていました、
老師が慕われる、教えを乞れた「橋本恵光師」遺影。
当地の夜明けは6時42分、
真っ暗な禅堂も何時の間にやら、外は日の明けの明るさを知らせてく
れていました。
この間、大稲光と雷鳴、雨だれの音が終わらない時間。