当地の日の出は5時、もう空は明るく早朝の空気はすがすがしく格別。
クラシックの曲のなか全員座に付く、
境内では老師の撞かれる読経と梵鐘の音(ご前6時)
昨日の講演で聞いた「梵鐘への思い」、今朝の釣鐘堂の景色も
鐘の音も、違った姿と音に聞こえました。
始まりのクラシック音楽は、スポーツの前準備と同じ、
全身を静に動かし、姿勢を自己検査してみる、
特に、耳と肩の線が正しいかを見極めるのがポイント。
毎回話す坐禅の中身ですがと前置きされ・・・・。
「道元禅師様がお薦めになる坐禅」とは。
- 「身のかまえ」をしっかりと。
細かくはいくつもある中で、
「坐禅をしている仏像の姿を真似ること」
己と言うものを放り投げ、仏像の姿を取り込むのです。
「自をして他(この場合仏様)をどうぜしむ、後に他を自にしむく道理有るべし」
(すなわち自分が相手の姿に溶け込むと、相手が自分に入ってくる)
こんなことが日常生活のありようにも応用でき、
「坐禅の効用」の一つかも。
姿勢を正したら、その姿は仏像の姿になっているか点検せよ。
2.その後、「調息」今まで無意識でしていた呼吸を意識する。
3.身のかまえ、調息の一つ一つに「意識を持っていく(調心・到心)」。
座中に体を動かすことはいいのですが、一度動かすと又動かしたくなるもの、
そのためにも、最初からしっかり「身のかまえ」をすることが肝要。
そして鐘3つ、ここでから今日の正式の坐禅が始まる。
静寂の時間、外は明るいのに堂内はより静か。
今日の老師は、一緒には座られず立って歩く「立禅」の実施。
一足半歩のすり足の動きの音。
33分間過ぎ、ここで鐘1つ、坐禅の終りである。
アフターの音楽で、体の崩し、癒し方5分。
続いて動かない「立禅」の指導。
又手、首の位置、呼吸は坐禅と同じ、
足の開きは八の字、
親指と乳頭の位置を同じく、かかとはくるぶし1つを八の字に開け立つ。
目は細く開けて2m前に落とし瞑らない、
この目はへ「象眼」象の目のような開き。
初めての事であり5分間で倒れこむ人も。
毎回の坐禅の前に、立禅を5分くらいすると良いとの指導も。
今日は色々なことを新しく習う日となりました。
毎回振る舞われる「塩粥」は格別の味。
境内の「大かえで」。