
姪の女の子は幼稚園の年少さん。ときどき遊びにくる。おやつのある場所はいち早く覚えた。ついでおもちゃの置き場所も覚え、今では自分から持ち出してくる。帰るときは必ず自分で片付けることに感心する。
その幼稚園には「お花の当番」がある。当番の前日にはその印にお花のリボンを胸につけて帰るそうだ。お花の当番とは、園に活けるお花を持参することという。
お花に制限はないようだが持たす側からすればそれなりに大変という。先日も我家の花を見て持って行くという。小さいながらも花のリボンの意味が分かっている、そう思った。
喜んで持って帰ってくれると花は本望と喜ぶだろう。2、3度持ち帰ると我家の狭い庭の花は残り少なくなった。
そんな小さな庭にミニ庭園を置いた。ミニミニ盆栽とこれまたミニミニ鉢に植えた苔をのせた簡素なもの。必要なところへ持ち運べる。枯れ木も山の賑わいではないが、冬にむかう庭に何も無いよりはましだろうとひとり悦にいる。
(写真:ミニミニ庭園と見守る狸)