日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

W掲載の朝

2010年06月16日 | エッセイサロン
              

最期の朝
2010年6月16日 毎日新聞「はがき随筆」掲載

 ご主人様のウオーキングに合わせて朝3時50分にセットされている目覚まし時計。その中で働き続けて何年になるだろうか。少し前から針を進める力が弱くなり、ベルを鳴らそうとすると息苦しい。

 今朝はかすかな音でやっと「リリリ……」と鳴らしたが、30分遅れだった。ご主人様のウオーキング出発を遅らせてしまった。ご主入様は「いよいよ、替えどきか」と力の衰えに気づいてくれた。狭い住み家から私たちを取り出したご主入様。「ご苦労さん」と慰労してくれ、回収袋に入れてくれた。私たちは、務めを終えた乾電池。
  

「指さし確認」で交通安全
2010年6月16日 毎日新聞「みんなの広場」掲載

 高齢の歩行者が遭遇する交通事故は、道路の横断中が多いという報道を目にした。思うに、自分は大丈夫という油断や不注意が原因ではないか。

 私は道路を横断するとき、左右の確認はルール通りにしている。加えて、顔の動きに合わせて、顔を向ける方を人さし指でさして確認する。安全なら「よし」とつぶやいてから横断を始める。目視だけより、しっかり安全確認ができる。特にスピードを出して接近する車の確認に有効だと思う。

 この「指さし確認」は、安全確認の方法として多くの企業が取り入れている。企業の事故防止と共に、自分の身を守ることに役立つと工場勤務の経験から学んだ。

 車の運転中は通学する児童の列など注意が必要な時、「指さし確認」をしながら進む。運転歴は四十数年になるが、無違反である。今後も通院や買い物、ボランティア活動で運転する必要がある。自分の指で安全を確かめながら、歩行も運転も無事故でいきたい。

コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする