
今年も大葉が濃いグリーンに育ち食欲を誘う。名前の通り大きな葉、我が家2人の食卓には十分な量が育っている。青紫蘇と呼んでいたように思うが今は「大葉」と表示されている。何でも、料理の世界の呼び方という。
昨日の夕方には虫食い葉は見えなかったのに、今朝見たらその跡が残っている。「主人は大葉を小さくきざんでソーメンの薬味にするとよろこぶ。虫もこの葉を好む。虫さん、主人の分だけは残しておいて」そんな随筆を読んだことを思い出した。
緑濃い大葉、人も好めば虫も同じなのだろう。このまま虫に食べつくされては困る。葉の1枚1枚の表と裏を調べてみたが、満腹になりどこかで眠っているのだろう、1匹も見つからない。
かといって、生で食べる事の多いこの葉。虫を近づけない、虫に食べさせないために消毒するわけにもいかない。当分は、大葉1枚ごとの表裏を眺めるのが最善の対策だろうが、根気のいる虫との掛け合いになる。無農薬のためにはしかたない。
「体に優しい大葉は日本のハーブと呼ばれています」、こんなキャッチコピーを見た。庭のプランタンで育つ香味料としても薬味としても欠かせないひと品、虫たちに先を越されないように、めがねを掛けなおす。
(写真:虫との競争など知らぬ様子の大葉)