
庭に「ラカンマキ」を1本植えている。梅雨入りのころになると「2羽のヒヨ」が飛んでくる。茂った葉を「早く刈ってくれ」と催促するようにピーピー鳴いたり、枝の間を飛んだりする。何年もおなじ行動を見てきた。
形はできているので1年の間に延びた葉を短く刈り込むだけ。足場に気をつければ困難はない。小さな木だが、刈り込んだ葉は燃えるゴミ用の袋へ押さえ込むほどある。木も見る者もさっぱりする。
今度はヒヨの出番。幹の皮を剥いでは持ち去る。体長ほどのそれを銜えて持ち去る。小さなものなら2枚3枚と上手に銜える。体長の何倍もの長さに剥げるときもある。すると、銜えて振りまわし短くする。
そんなしぐさを、もう1羽は高い場所から周囲を警戒しながら見ている。どんな合図があるのか、皮を銜えた1羽が飛び立つと、同時に監視役の1羽も同じ方向へ飛び立つ。
巣作りの材料に使われるのはうれしい。早いときは10分ほどで戻ってくる。そう遠くない場所のようなので見たい気がする。振り回しても千切れなかった皮は、小さく裂いて葉の上に置いてやる。次のとき持ち帰る。こんな手助けがよいことなのかと思いながら巣作りを手伝っている。
ヒヨの皮剥ぎはあと何日見れるのだろうか。
(写真:懸命に皮を剥ぐヒヨ)