
今日もローカル線のジーゼルカー,夕方までスピードを落として走っていたが、運行見合わせになった。事故予防としての措置は大雨のシーズンには何度もある。隣の県では路盤が崩れ線路が宙吊りになった映像を映していた。
「よう降りましたのう」「ちぃーと止んでくれんにゃーいけません」
「川原が見えんようになっちょります」「へりの溝もあふれそうになりました」
大雨警報が続いているなか、ちょっとした陽射しの下での会話が聞こえる。散歩か買い物か知らないが明るい立ち話はしばらく続いた。一息ついた、という気持ちが伝わる。
庭に置いた小さな狸を、プランタンに植えた朝顔のツルの隙間から見ると、さきほど道から聞こえてきたと同じような会話をしているように見える。雨が重くて下向きだった葉が、斜め上に向いている。
明日は錦川上流40キロの町でパソコン講座。終わって地元の人の手作り弁当を囲んで懇談、そのあとホタル狩りの予定。市内では名だたるホタルの名所。雨だけが心配だ。
(写真:朝顔と会話している狸)