
今朝「経験したことのないような大雨」という気象情報が出されたというニュースに驚いた。毎日、気象情報は丁寧に見ているつもりだが、情報としてはじめての気がした。続いて「大きな災害が発生するのでは」そんな感じがした。
その後の情報や解説などで「見出しのみの短文の気象情報」として大雨への更なる警戒が必要と判断したとき、気象庁予報部が発表するという。運用は先月からスタートしたが、今朝の情報が第1号という。こうした情報のでないことが幸いだが、危機に際して非常に分かりやすい表現だと思う。情報の目安としては「50年に1度」のレベルを越えるような大雨のときに出されるという。
「大雨洪水警報が出ている。今後200ミリの雨量」などでは、被害の深刻さが具体的に伝わらりにくく、大きな災害に至っている。これに気象庁が大きな危機意識をもたれての短文情報になった。 あれほど「想定外」と叫ばれた原発事故も国会事故調は「人災」とした。原発を初めあらゆる災害からの被害を最小限に抑えるため、各関係機関はこうした「分かりやすい情報発信と伝達」の方策を急いで欲しい。
「経験したことのない」ということに出くわすということは、そのことを「初めて経験する」こと、つまり初体験ということになる。私生活ではもちろん仕事や仲間うちで、地域でもあるだろう。そうした積み上げがいろんな場で共有できれば繋がりに広がり、いまいわれている絆になるだろう。
経験したことのない大雨、災害に備える心積もりを見直す契機にしてくれた短文情報だった。短文情報が出ていないから、そんな安心感は被害に最小化にならない。
大雨による九州地域でこれ以上に被害が拡大しないことを祈っている。