
裏通りの小さな四つ角で数人の児童がなにか話し合っている。全員が自転車のサドルに腰を降ろし片足はペタル、反対の足は地面につけている。近づいたら「こんにちは~」と号令がかかった様に大きな声で挨拶をくれた。彼らの元気さに負けまいと立ち止まって「こんにちは」と答えた。 夏休みはと聞いた。「明日からで~す」これまた答えは声をそろえて。
連日、児童生徒のいじめについて報道がある。子どもらにとってもそれは不安なことに違いないだろう。報道で知る大人社会の対応、特に教委や学校の姿勢は児童生徒らの不安を解消するにはほど遠い気がする。関与した子らはもとより、そうでない子らが落ち着ける環境を早く整えて欲しい。
四つ角少し離れてとき「よし行こう」という声が聞こえた。話がまとまったようだ。すぐに一列になって私を追い越す。「気をつけろよ」と声をかけたら「は~い」と返事を流しながら走り去った。このグループにいじめはない、快活な子らの背中をみながら確信した。
夏といえば水泳、子どものころは川しか泳ぎの場所はなかった。雨が降れば増水で危険だったり濁って汚かったりで川には入れなかった。子どものころ遊んだ水辺、最近はそこで遊ぶ姿はほとんどなくなった。子ども参加の行事や催しも多くなり水遊びの時間などないのだろう。少し気の毒な気がする。
梅雨開け宣言は来週という予報。そんな湿った空気は錦帯橋周辺を落ち着いた雰囲気にさせる。途切れなく流れる霧が名勝・錦帯橋を引き立てる。まもなく夏、城山の緑が映えるだろう。すると暑さも夏休みも本番になる。