日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

学び舎の雪

2015年01月02日 | 地域

 
 吉香公園の菖蒲池に並行して吉川史料館がある。その向かい側の白壁の奥に木造瓦葺の大きな建物が見える。それは明治時代の岩国女学校の校舎で、後に旧制岩国中学校の武道場となった建物。戦後、旧制岩国中学校と女学校が岩国高校となった後も武道場として使用された。同校の移転後は明治時代の校舎を今に伝える記念館になった(岩国検定テキスト参照)。

 その大きな屋根に、元日に降った雪が冬の日ざしを受けて輝いている。周りに雪は見えず屋根だけに残っている。長い白壁と建物を囲む緑と空の青さの中で一幅の絵に見える。日ざしが自然に創りだした風景を寒風の中で足をとめて観賞する。武道場から「蛍の光、窓の雪」と学問に勤しむ若者がいるような錯覚を覚える。

 元日の市内北部の雪模様がブログなどで紹介されている。日本海側のニュース映像に比べれば積雪はわずかで「綺麗な雪景色」と書き込んである。豪雪地域の除雪、屋根の雪おろし作業などの映像は瀬戸内に住む者には実感としてない。作業で亡くなられる人も多い。「我が物と思えば軽し傘の雪」いうそうだが、高齢化の進むなかそうした心境に簡単にはなれないだろう。

 雪といって思い出せる歌、とっても古くて知らない人が多かろう。「雪やこんこ あられやこんこ 降っては降っては ずんずん積もる・・・」「雪よ岩よわれらが宿り おれたちゃ町には住めないからに・・・」「雪の降る街を 雪の降る街を 想い出だけが 通りすぎてゆく 雪の降る街を ・・・」。声に出しては周りの人の耳障りになるのでハミングで楽しむことにしている。 
コメント
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