日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

点火

2015年01月15日 | 生活・ニュース


 1年の最初の月は正月、新年という祝いを感じる。三が日は正月気分が充満、仕事始のころから正月気分は次第に薄くなり松の内7日が過ぎると3学期も始まり、祝いの気分は抜ける。15日は小正月、祝い気分はなくなり今日をもって正月行事は終わるといわれる。豊作祈願など農作業に関する行事が始まる。地域によっては二十日を二十日正月として祝うこともあるとか。豪雪地帯では正月ならぬ連日の雪下ろしで厳しい日々が続いている。

 1949年から同99年までは今日15日が成人式、ハッピーマンデー法制定により2000年から1月の第2日曜日へ移動した。成人式のルーツは終戦翌年の1946年11月、埼玉県のある町で行われた青年祭という。「敗戦により虚脱の状態にあった当時、次代を担う青年達に明るい希望を持たせ励ますため」開かれたと残されている。現在は「おとなになったことを自覚し、みずから生きぬこうとする青年を祝いはげます」の趣旨になっている。半世紀以上前に通り過ぎた節目、間もなく後期高齢者へ仲間入りする身、気持ちだけは老いない点火剤を見つける節目の年にしたい。

 点火といえば町内の年初の行事はとんど焼。自治会役員皆さんの骨折りで開催される。持ち寄った締め飾りなどが竹で組まれた架台に積みあげられる。その中には書初めや神社のお札、手製の門松もある。点火は参加者の中の年男年女の希望者なら誰でも、今年も高齢の方が多い。点火の合図で、準備された松明式の点火棒が飾りの山に点火する。

 勢いよく炎が立ち上る、今年が勢い盛んに栄えることを願い拍手が始まる。炎の熱と勢いに押され見物の円陣が大きくなる。接待の善哉をいただきながら見事な火勢に景気の回復を願った。
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