日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

輝き

2015年01月08日 | 生活・ニュース


 菩提寺の除夜会の勤行の後に鐘楼で鐘をつく。除夜の鐘を聞きながら神社の石段を上る。何十年も同じパターンの神仏混合で年が明ける。除夜会に使った数珠はポケットの奥に仕舞い手水舎で手と口を清める。若い初詣の人の手水利用者が増えていて微笑ましい。手水、子どものころから「ちょうず」と思いこんでいたが「てみず」とも呼ぶ地域もあることを、柄杓を使いながら隣の人の会話から知った。

 初詣で神域に立ち入ったことを教えてくれるのは鳥居。鳥居は2本の柱の上部に笠木を渡し、その下に貫を通して柱を連結する。材質は木か石、その種類は数多くあることは岩国検定に係わって知った。笠木のそりの有無、柱が垂直立ちかそうでないか、部材が丸形は角形かなどは素人にも見分けがつくとこもある。

 お賽銭、準備してきた硬貨をポケットから取り出して投げ入れ、二礼二拍手一礼。この間に、お賽銭の価値以上のお願いをする。お賽銭は願い事をかなえてもらうための支払いではない。いただいている幸せに感謝するものという。確かに祈願成就のお礼に奉るともある。では祈願成就を感じない人は、それは努力不足としての反省料だろう。

 スマホを操作しながら参道に並ぶ前列の若い女性、参拝前に神に願いを送信しているのではと思いながら後に続いていた。ところが賽銭を入れると長い長い祈り、それは久々に見た真剣な願い事をする姿勢だった。初詣も長く続くとおざなりになりかける姿勢を質してくれた。深甚な二礼二拍手一礼はいつ以来だろう、鳥居を出るときこれまでにない爽やかな初詣を感じた。 
 

 

 
コメント (2)
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