
歳暮商品の解体セール、商売を始めるのか、と思うほど買い込まれる人に驚いていたが、見慣れてしまえば何のことはない年始の風物詩の一つだ。ひょいと見たら、歳暮価格の半分の半分の値札が付いている。これで店側はマイナスにならないのか、ならば実際はいくらなのか知りたい思いだ。いや、在庫を積むよりは安価販売がいいのかもしれない。
そんな解体セールの場、あっという間に次のイベントに模様替え、その早業にも感心する。今度はバレンタインデー。CMでおなじみのメーカー品、在京一流ホテル表示の品、色鮮やかで多彩で工夫されたな包装の数々、購入が縁遠くなってからは陳列を目の保養にしている。チョコの特設コーナーも歳暮に負けじと長期にわたる。チョコの解体セールはあるの、ないの。
全員男職場から女子社員も在籍の職場へ異動になったとき、バレチョコなるものが貰えた。話には聞くが初めての経験だった。そういえば、プラント運転では弁当食べるのも交替で済ませる状況、弁当中でもアラームがなれば飛び出す。そんな職場でチョコの話など出ることはない。ドラマに見るような甘い時代ではなかった。
この時期のチョコ売上は年間の半分近くという報道がある。日ごろ縁遠くて価格のことは分からないが最近の値上げ傾向に連動しているとしたら出費増になるのだろう。小学低学年でも手作りチョコを配るとか。チョコが日本へ入ってきたのは1715(正徳5)年、1877(明治10)年「貯古齢糖」として販売されたがあまり人気はなかったとか。1918(大正7)年、森永製菓が販売を始めて人気菓子になったという。チョコの語源は「苦い水」、今年はどんな味がするのだろう。