
台風25号が今夜半からは本州西部にも影響を及ぼす予報が出ている。その台風について昨日の昼、公民館入り口で出逢った80代半ばの知人が「今度もせあわない」と笑う。夏から続く水害被害反省のなかに「まだ大丈夫」「わしは大丈夫」など災害の過小評価(正常性バイアス)などで避難遅れが被害増の一つに指摘されている。
沖縄方面の台風25号による嵐の映像を見ていると何か備えなければと思う。思いながら、中心気圧は上昇傾向で勢力は今以上にはならない、進路が少し北寄りになった、進路が東向きになると足早に遠のくなど、台風対策を見送るような正常性バイアス丸出しの方向になっていく。「今度もせあわない」に同調をしているかのようだ。
台風の被害で停電はどのくらい被害に関与しているか分からないが、静岡県の1週間もの停電は生活に大きな影響がある。最近の報道ではこうした災害のとき電気自動車からバッテリーを経由して対応する試みがあるという。避難所などで緊急を要する場所には有効と思う。まず電気自動車の普及が必要だが、自治体は簡便な対策として検討して欲しい。
台風の風で倒れている電柱、頑強そうに見えるが、なびかない分だけ倒されやすい。人の世でもよくある現象だが、電柱をくねくねさせるわけにはいかない。これが倒れたら停電、わが家そばの電柱を見上げながら思う。停電対策、未電化の我が家は電池とローソクがれば一応しのげる。冷蔵庫は、TVは、エアコンは、携帯の充電は、指を折ればいくつかあるが、その対策としての電気自動車には手が届かない。