
貰った球根を庭の隅に植え、咲いた花を彼岸花の一種と思い込み書いていた。頭を垂れた稲穂の下に咲くカールした赤い花と同じにしていた。この夏、フェイスブックを通して「彼岸花の一種でリコリス」と教わった。そのリコリスが時期外れ、それも朝夕涼しくなり、街行く人は長袖姿というのに、庭の隅っこで申し訳なさそうに咲いた。
「よう咲いた」と早速デジカメを持ち出した。昨年、日当たりが悪いのでリコリスの球根を移動した。その時に移動洩れした1個の球根から咲いた。咲きそうになってからもなかなか開かなかった、これほどの時期遅れになったのはよほどの原因があったのだろう、申し訳ないことをした。
今年はリコリスの白い花の球根を貰った。遅れて咲いた一個など整理して植え直しをしよう。寒くなると新葉が育ち、エネルギーを球根へ送り春になると枯れる。球根は蓄えたエネルギー使って花を咲かす。葉と花は顔を合わせることもない、それでも次代へ繋いでいく不思議な植物だ。花言葉は相愛花、なるほどと思わせる。
台風25号の影響か、気温は28度ほど、この気温に促されて咲いたのかもしれない。25号、午後から風が強くなった。この風で、映像では見たことがあるが、実際に屋根瓦が飛ぶのを目にした。花を咲かせる優しさ、瓦を飛ばす威力、人はまだまだ自然界には及ばない。