日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

秋の夜長

2018年10月12日 | 自然 季節

 県内でも最低気温ひとけた台の観測地点が複数出始めた。晩秋へ向かっていよいよ秋深まるころになった。一年で一番夜の長いのは冬至だが、夏の短い夜の後だけに日暮れの速さと夜明けの遅れから秋の夜長を感じる。この季節になると昔農家では草鞋やわら靴を編んだり、縫物など夜業として精を出した。読書に耽る人も多かった。ぬくぬくとしてスマホに耽る今とは違った。

 通りすがりに「綺麗になります」と声を掛けたら「早うのけんと秋が逃げるけえ」と返って来た。この家は毎年、西日除けとしてゴーヤとヘチマを2間ほどの窓沿いに植えてある。手入れが良いのだろう両方とも実入りの良い形がいくつも下がる。猛暑だったこの夏の陽ざしをやわらげた弦や葉は枯れかかっているが、ひと夏の働きに満足している様に見える。

 そんな秋の深まりに驚いたのかカマキリが秋色に変わっている。先日の朝顔撤去の時に現れたカマキリは緑色の保護色を誇りかま足で威嚇してきたが、胴に緑の後が少し残っているだけの姿、どこに行こうとするのか網戸を上っている。カマキリは生きた虫でないと餌にしないといわれるから、餌を捕らえる機会が減り栄養不足なのか、それとも秋色の保護色に変えたのだろうか。

 高・中・小の運動会が終わると次は園児らの運動会。近くの人から。「孫の運動会は午後だけ」こんな話を聞いた。その訳は、弁当を作るのが面倒だからという母親の意見が通ったという。保護者会で採決でもして決めたのだろうか、後期高齢者には理解できない現実に驚きながら、地域のコミニケションなど他人事とする個人主義に悩む秋の夜長かな。
コメント (2)
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