
14日の投開票日に向けて市会議員選挙真っ只中。公示前日は台風25号の進路に一喜一憂された候補や応援関係者だったが、台風対策で一部撤去されたポスター掲示板への心配くらいで、出発式には影響なかった。今日まではいい日和に恵まれ、街宣車からの連呼される名前は秋風に乗って聞こえてくる。高い投票率になることを願う。
県で2番目に広い市域をカバーするには時間不足ともいわれるが、時間は候補者全員同じ条件下での選挙戦、参謀の腕の見せ所だろう。市内山間部では人口減少、高齢化の急加速化、休耕田畑の増加、農獣との戦い、交通手段の確保など日常生活に直結する課題が多い。水源となる山間各地の荒廃は市街地域にとっても重要な課題、広い目で考えよう。
戦闘機騒音には縁遠いと言われていた山間部でも、艦載機移駐後は気になりだしたと聞くくらいだから、市街地のそれは予想を超える激しさを実感している。他県の知人やブログには十分な交付金を得ているから仕方ない、そんな反応がある。交付金が欲しければ基地誘致をどうぞと返すが返事はない。交付金頼みの市政でなく、市の力を活かした市独自の経済策を作り出さないと若い人の将来が気がかりになる。
33枚の熟成されたポスターが秋の陽ざしを受けている。もの言わぬポスターからは、どんな故郷を作りたいか伝わらない。今回から選挙公報が新聞折り込みで配布になる。これまでの街宣車で耳ざわりのいいことだけの約束は通らなくなる。広報は当選後の活動をチェックする大切な資料になるからだ。今だけでなく孫子の時代を見据えた候補に投票をする。