日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

辛抱立役

2014年11月20日 | 生活・ニュース
 

 「健さん」の愛称で親しまれていた文化勲章受章俳優の「高倉 健」さんは、11月10日に悪性リンパ腫のため東京都内の病院で死去、83歳だった。18日に事務所から発表され、映画フアンならずとも驚き哀しみご冥福を祈った。それは日本だけでなく世界の映画フアンも同じだった。11月10日は森繁久彌、森光子の命日でありともに文化勲章受章者というのは何かの縁だろうか。

 多くの関係者が高倉 健の人柄や俳優、画面とは違う一面など多く紹介されている。そんな中で映画評論家の佐藤忠雄という方が、高倉 健の演技について「歌舞伎の辛抱立役(しんぼうたちやく)系の演技術を映画で完成した俳優」と書いている。辛抱立役とは、「対立する権力者や敵の意地悪なやり方に耐えに耐え、軽はずみな動きをする若者などを抑えながら、最後に見事な決断で正義を行う、真に実力のある男の役である。任侠映画シリーズで、彼はそういう役を完成させた」。

 任侠映画が去った後、その役柄で築いた風格が以後の映画での役柄の土台になったという。それは、「おとなしく善良な庶民の本当の男らしさを演じた」ことが証明するという。出演した映画205本のうちいく本観たか記憶にないが、北海道旅行の時わざわざ網走へ足を延ばしたのは「網走番外地シリーズ」の影響を受けてのことだった。

 重厚無口、こうした俳優の後継が出ないのか発掘されないのか分からないが、役柄や演技で見せるドラマが少ない。そのためか、最近は大河ドラマしかりであるが、制作意図を公開前に繰り返し宣伝し先入観を持たせているように感じる。制作意図が作品に込められ、それを見たものが受けとれて始めて作品といえるのだろう。出演者の名前と作品の完成度は別と思う。静かにご冥福を祈る。(写真はネットより)。
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目印や目標

2014年11月19日 | 生活・ニュース

 
 ある幼稚園の前で、年中さんくらいの女の子の手を引いた女性から「○○保育園はどちらでしょう」と尋ねられた。「そこの橋を渡り終えると正面に2本の銀杏が見えます、そこが保育園です。」と教え、さらに「信号を渡って左へ、次の角を右折したつきあたりです。ここからだと5分くらいです」と橋の方角を指した。尋ねられた保育園に自分は目をつむっていてもいける場所なので説明が粗雑になっていなかったか、後から思い返した。

 「どう行ったらいいでしょうか」と道を尋ねたことも尋ねられたこともある。教えられた時の経験から、尋ねられたとき、分かればおおよその距離を伝える。右に行って左に曲がって、そんなときは目安になる看板や建物を案内する。通り過ぎる信号機の数も参考になる。公共施設ならこのくらいで済む。分からないのが個人住宅の「丁番号」を言われたとき。旧町名が分かれば何とかなるのだが、先日は交番を教えた。

 現役のころ、都内のある会社を訪問した時の話。指定された地下鉄の指定された駅で下車、指定された出口の階段を上り地上に出る。そこで訪問先へ携帯電話をかけ、指示通り渡ったり曲がったりする。そのたびにビルの名前やTVで見たことのある看板などが受話口から聞こえる。目的のビルが見えたときホットした。今ならスマホが案内してくれるのだろうが、当時は携帯電話の便利さを感じた。

 道案内に限らず、何事にも目印や目標があるとそこへ進みやすくなる。今年の最大の目標になっている第3回岩国検定試験が10日余り後にせまった。問題は印刷済で厳重に保管されている。新しい試みとして「いわくに通になろう」のテキスト本をCD化した。申し込みいただいた受験者の中に予期せぬ驚きもあるようだ。1年続いたいい目標だった、気持ちを引き締めていいゴールとしたい。
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おちば

2014年11月18日 | 自然 季節


 落葉(おちば)は「晩秋から冬にかけて散る落葉樹の葉。散り落ちた葉」。落葉(らくよう)は「植物の葉の落ちること。または、その落ちた葉」。同じ漢字2字だが読みがことなる。どちらを好むかと問われると困るが、後者の方がいい。前者は落ちるや散るという感じが強いからと理屈をつけておく。

 落ち葉は晩秋から初冬の風情としては欠かせない情景の一つ。でも、最近の公園では掃き集められどこかへ運び去られていく。落ち葉に雨でも降ろうものなら後始末は大変だ。管理者としてはゴミ処分の一つの方法として急いで除くのだろう。綺麗な公園にはなるが今一つ季節的な足りなさを感じる。

 雨に濡れた落ち葉、濡れ落ち葉という言葉も一時期はやった。定年になり、仕事も趣味も出かける先もなく一日中家にいる。そして何もかも妻にたよりきるばかりか離れようとしない、出かけようとすると妻に「わしも行く」とついてくる夫を表した。ある主婦が払っても落ちない葉のようだと「濡れ落ち葉」といった。これを聞いた評論家の樋口恵子氏が紹介し広まったという。定年まで勤めた夫への感謝や慰労の気持ちを感じない表現だと、今も思う。

 茶色の落ち葉が続く道を歩く。昔、落ち葉は集めて畑の肥料になった。たき火の灰は畑に撒いて土に返した。樹木の一生を使いきって人は歴史を積んできた。そう思うと落ち葉に温もりを感じる。風が吹いている、明日も寒いという。この葉はどこに舞って行くのだろう。
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気持ちだけ寄与

2014年11月17日 | 社会 政治


 今朝、今年の7月~9月の国内総生産(GDP)が注目の中で発表された。民間調査機関のプラス2.5%の予測を大きく下回る年換算でマイナス1.6%、消費増税影響といわれた前期値を下回った。消費再増税は見送りになり衆院選が実施されることが確定という。ゲームのような株価は500円超の大巾な下げ、経済の実態って何が指標になるのだろう。

 自分もそうだが、賀状交換している方も高齢になるにつれその方の周辺も高齢化が進み、年賀欠礼しますが増える。そんなはがきに混ざって「娘の近くに移されました」という転居通知が届いた。関東在住のその方は温厚な方で一回り上。娘さんが高齢の両親を心配されてのことだろうが「移されました」の記述に少し抵抗感のあることを感じた。近くに娘さんのおられることは、はたから思えばいいことだと思う。

 少子高齢化はどんどん進んでいる。消費再増税が見送られると財政悪化がさらに進むという説はくり返し聞かされた。購読紙に、ある生保系経済研究所の首席エコノミストという人が「あらためて確認しておくと、財政悪化は高齢化が進んで政府債残高が累増した問題である」と書いた人の年齢は47歳だから働き盛りだろう。国の財政悪化は高齢者に罪あり、とも取れる。一因はあるからにしても高齢者は去れ、とは書いていないが、では高齢者はどうしろとは述べていない。

 高齢者の蓄えを、学資として孫へ贈らせて経済活性化に寄与させようという案がある。そんなことは夢にも適わないので、GDPの個人消費項目に寄与しようと、花壇といえるほどではないが苗を買って植えた。長く咲いて欲しいと思いながら。
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根性花

2014年11月16日 | 生活・ニュース


 とうとう咲いた。どこからやってきたのか分からないが道路と私有地の境界石の隙間から姿を見せ始めてどのくらい過ぎたろうか。 わずか10センチくらいの背丈だが3個の花を咲かせたのはツワブキ(石蕗)。世間ではそろそろ終わり近くなっているが、最低気温一桁になっているが「根性」のあるところを見せた。

 ひと時、こうした写真や話で賑わったことがある。どんな困難や苦境にもくじけない強い気質。それは持って生まれたものなのか育った環境の中で育まれたものか分からないが、大方の人から称賛される。根性があると精神的に強く、気力がしっかりしている。そのことで何事に対しても行動が意欲的に見える。反対になると、集中力が欠け物事が長続きしなくなる。

 テニスの錦織選手の試合をTVで観ていて思う。試合時間は普通で4時間前後と長く、これを一人で戦う。相手の攻撃中はベンチで控える野球とは異なる。粘り、メンタル、我慢、気丈夫、気合、意欲など古くなったど根性の言葉を思い出す。そして、本当にテニスが好きなのだ、と思わせる。試合後の爽やかだが次の試合への意欲的な言葉に根性ある姿を感じる。

 本当に小さな路傍のツワブキは児童らの通学路で咲いている。でも、踏まれることなく初冬の陽を浴び数日が過ぎた。見ていると元気が貰えそう。博識の仲間から聞いた「ツワブキには多くの薬効がある」という話を思い出した。はれもの・できもの、湿疹など嫌われものにいいとある。これは体内の毒気を抜いてくれるから効くという。それなら今からでも使ってみたい。
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ラッキョウの植えつけ

2014年11月15日 | 生活・ニュース


 陽にあたって体を動かすこと、いろいろな会話をすること、そして野菜を収穫するなど多くの理由をつけてする月1度の農園作業の日。このところの朝の冷え込みは応えるが、作業を初めてしばらくすると体中がポカポカし始める。この日は里芋の収穫から始める。まあまの出来栄えに皆で「よし」と合格のサイン。ナスやピーマンも残りを収穫し掘りかえす。

 本番は玉ねぎとラッキョウなどの植えつけ。玉ねぎはその昔に我が家でも植えていた。そのころは等間隔に植えるのは我が家流の植えつけだった。今はマルチシートに開いた穴の位置に植えつければ苦もなく等間隔になる。雑草も予防し、畑の乾燥も抑えられる。シートには中心線が印刷されており使い勝手もいい。

 ラッキョウの植えつけは初めて。持ち込まれたその苗は玉ねぎに似ている。畝に作った浅い溝へ苗1本ずつ、収穫時のラッキョウの大きさほどの間隔で並べる。その数たるや千も2千もありそうに思えた。細かい作業で体は使わないが、しゃがむ体勢が体に応える。歳を実感させてくれる。

 植えつけは防獣ネットの内側でイノシシからの被害はない。柵の周りはイノシシが餌を求めて掘りかえしたあとは、動かない荒海の波のようで、歩くのに難儀する。畑は国道そばなので夜間の活動だろうが、その跡を見ると、野獣対策に手をやく農家の大変さが想像できる。土に触ると少し手が荒れる。修行が足りないのかと思いながら手を洗う。
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手作りリーフレット

2014年11月14日 | しっちょる岩国
 

 

 あっぱれちびっ子ガイド 2

 岩国小学校6年生が、校区内の横山地区にある観光施設を紹介する「ちびっ子ガイド」に取り組み、その成果を観光客の前で学習発表をした。地域の歴史や文化に触れる学習として10年以上続いているという。揃いのTシャツに手書きの校名とイラストのユニホームは小学生らしくてよかった。

 ガイドするに当たって学習結果をいろんな様式で訴える資料を工夫して作っている。模造紙を何枚もつなぎ合わせた巻物スタイル、大切な項目は単独模造紙1枚、手作りの事物大の白ヘビを登場させるなど凝ったものもある。児童ら手書きのリーフレットはガイド5カ所で配られた。これは参考だけでなく、岩国検定の資料と一緒にファイルしておく。

 香川家長屋門のイラストは仲間部屋、武道場、馬屋そして茶室の位置が図示されている。岩国城の自然石を使った石垣の絵は写真では表現できない力強いタッチで描いている。錦帯橋では、使用木材の種類とその使用面積や昔の錦帯橋の呼び名、旧目加田家では仁平葺の詳しい説明、白ヘビのオスとメスの見分け方の図示などなど、上手く出来ている。とにかく手書きがいい。

 終戦直後にこの小学校に入学した。その時代には誰も思いつかなかった学習内容だろう。向学一辺倒でない学習効果は子どもらの進路にいい効果を与えると思う。郷土の歴史や文化や伝統を学ぶことは、ともすると時代遅れ的という言葉も聞くがそうだろうか。今、大きな自然災害防止対策の一項目として、その地の歴史から学ぶことが多いと指摘される。ちびっ子たち、さらに広い視野で郷土の発展に力となって欲しい。
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あっぱれちびっ子ガイド

2014年11月13日 | しっちょる岩国


 「横山の山頂に岩国城を造った理由は何でしょう」「白ヘビはどうして白いのか」「旧目加田家住宅の表は平屋造り、裏に面した部屋の上部には中2階が設けられています。なぜでしょう?」。これは岩国小学校の6年生が、横山の観光施設を紹介する「第12回ちびっ子ガイド2014」で配れた手作りリーフレットに載っているクイズの一部。

 ガイドするの施設は、岩国側から順に国名勝の錦帯橋、県指定有形文化財の香川家長屋門、国重要文化財の旧目加田家、天然記念物の白ヘビ、日本名城100選に選ばれている岩国城の5カ所。どれも観光岩国を代表する見どころで、同校の校区内にある。「学校では、児童が地域の歴史や文化に触れる機会を作ろうと、約10年前から『ちびっ子ガイド』に取り組んでいる(地元紙)」活動を、観光客の前で発表する。その2回目のガイドの日に見学した。

 ひと班6人前後、各施設の見どころや歴史上のいきさつなどを解説風に聞かせてくれる。授業以外に「夏休みにも調べた」と言うだけあって、それぞれの自信あふれる口調に聞き入った。中には感心するような事柄もある。岩国城は「一国一城令」で築城から7年後に破却されたと思われている。しかし、「吉川広家は萩・毛利家のことを考え破却した」という。リーフレットにも載せている。この解説に目からうろこの方もおられよう。

 「気をつけ、礼」で始まり、5分あまりのガイドが済むと「気をつけ、礼」で終わる。そこでガイドするときの自信に満ちた姿が小学生に戻り微笑ましい。このガイドをマスターすると、月末に実施する岩国検定の何問かは正解になる。というほどポイントをついたガイド内容だった。この学習を発展させ、地域の歴史や伝統文化の担い手になって欲しい、そう思いながら拍手をした。(写真の掲載については学校の許可を得ています)
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ラジコン特訓中

2014年11月12日 | 生活・ニュース


 河川敷広場、ウイークデーの午後は人影はなし。外周の雑草が草紅葉となって広場を囲んでいる。その上空10メートルほどを1機のヘリコプターが飛んでいる。高度や飛行方向を変えながら旋回する。時にはホバーリングもする。飛行状態によってエンジン音がうなったり単調になったりと変わる。

 「目下ラジコン特訓中なもので上手く飛ばせないんです」と小さな送信機を操作しながら笑う人。定年になって始めたが着地失敗などで修理は複数回、今日は修理が終わったのでテスト中、など立ち見している私に話し始める。全長1.5メートル位の赤い機体は送信機の指示に従い足もとに還ってきた。

 問いもしないのに機体について解説が始まった。その話しぶりから、定年になって始めたラジコンヘリを操縦することが「嬉しくて嬉しくて」という気持ちが伝わる。初対面の人で何も知っていることはないが、夢中になれるもの見つけたことをこれほど話す人に始めて出合った。

 充電バッテリーで1回の飛行時間は5分間という説明に驚いた。特訓中ならずとも楽しむには幾つものバッテリーが必要になる、そう思ったが聞くことはやめた。また見せてください、そう言って立ち去る。後ろから追い越すように草紅葉の上を旋回し見送ってくれた。話を聞いたことへのお礼だろうか。
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2014年11月11日 | 社会 政治


 桜紅葉、すっかり落葉した木も珍しくなく終わり近くなった。残り少なくなった仲間を見ながら小枝の先端で2枚の会話が聞こえる。「放射冷却というらしいが、今朝も冷え込んだ」「隣のつぼみもふくらみ、しっかりその形になった」「そろそろ代を譲るか」「次の木枯らしに乗っていこう」。

 先週末くらいから永田町に低気圧の卵が発生し総選挙の風が吹きそう、という観測が強まった。自民党内の消費再増税の実施派と先送り派の競いあいが低気圧の原因という。絶対多数で安全運転のはずの与党に、再増税に関して意見が割れているという。低気圧発生の源は、民間経済調査会社の7月~9月のGDP予測値が低いためという。国の同速報値発表は総理帰国の日の来週初め、これによっては一気に風が強まるというのが報道筋の読み。

 4月の消費増税前にもそれなりに物価上昇の風は吹き過ぎた。その後も上昇風は止まず、毎月「今月からの値上げ、今月からの負担増」など懐を冷たくする風は一向にやまないどころか強まっている。1年先の再増税前に値上げをしておきたい、売る側の思いは分からぬでもないが、心地よい風の吹く気配が感じられないなかでの値上げ継続は、肌身に応える風になる。

 根元に掃き集められた桜の落ち葉は寄り沿って暖を取るかのようにじっとしている。株価の値上がりは関わりないが、大幅円安で予測される値上げ風は懐に係わってくる。今は懐を締めて値上げ風を避け、音を上げないようにしよう。それにしても、12月21日(日)が総選挙投票日と断言した政治評論家がいた。どんな風を感じて断じたのか説明はなかった。
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