日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

タトゥーへの先入観

2018年07月21日 | 生活・ニュース

 季節が夏の陽に変わるにつれて軽装になり、肌の露出が増してくる。適度なそれはいいとしても「なんじゃこれは、ここは街中節度というものがあろう」と不快な姿も目にする。何もかも自由自由がいいのだという風潮についていけない。自分の好き嫌いを人に押し付けてはいけないし、その逆もまたありだろう。

 うだるような暑い日だった。米軍関係の人らと思える3人ずれが城下町を、スマホで撮りながら散策している。その3人共に両肩から手首にかけて隙間なくタトゥーが入っている。刺青、最近はタトゥー呼ぶのが普通らしいが、それを入れた頑強で大柄な米軍関係者が昼間とはいえ、ここは日本の公道、刺青という先入観がこの場にそぐわないと思わせる。

 先入観とは「初めに知ったことによって作り上げられた固定的な観念や見解、それが自由な思考を妨げる。あとからの見聞について判断を妨げる当初からの思い込み」。先入観にとらわれ片寄った見方をしている、詳しくは思い出せないが、こんな意味で注意やクレームを受けたことはある。

 なぜ個人的にタトゥーを嫌う忌避するのか、定かな答えは出てこないが、子どもころに「悪」へ通じる印というような印象が先入観に変わったのではなかろうか。公衆浴場では経営者の判断で入浴を断れるという。タトゥーが普通の諸外国から東京五輪も含め来日客が増えている。おもてなしにため、何か変わる必要があるのだろうか。
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レトルトカレー半世紀

2018年07月20日 | 生活・ニュース

 スーパーのあるコーナーで一瞬「えっ」と思ったのは、並んでいる商品が新刊書に見えた。そんなことはないと見直す。それは何十種類ものレトルトカレーで「全国ご当地カレー」のコーナーになっている。

 そういえば、大塚食品から世界初の市販用レトルトカレー「ボンカレー」が発売されて50年になり、それを記念する品が発売されたという記事を読んだ。それが本棚のようなカレー棚に並んでいる。ケースは、女優松山容子がカレーをもって微笑む姿は昔と変わらない。50という金文字が月日を感じさせる。

 三交替勤務で夜勤は23時から翌朝7時まで。睡眠と夜食には気を使った。夜食準備の無いとき助けてくれたのが「福島ラーメン」。詳しいことは忘れたが、交替勤務を始めてまもなくの頃だったから昭和35年ころに登場した棒状のラーメン。熱湯で柔らかくして即食べれ、特に寒い冬場は現場で重宝した。ボンカレーはそれから8年くらい経っていた。

 配送弁当のご飯にボンカレーを温めて掛け、ちょっと豪華な夕食弁当にしたことを思い出す。次々と登場するラーメンは職場の親睦会で買い置きもしたが、やがて非常食的存在に代わり、続かなかった。そんなことを思い出だしながら、棚に並んだカレーケースを見ると、その種類と美味そうなキャッツフレーズに購入時迷いそうだが簡便な時代になったものだと思う。
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エンジュの木

2018年07月19日 | エッセイサロン
2018年07月19日 中国新聞セレクト「ひといき」掲載

 岩国市の錦帯橋近ぐにある吉香公園には、山口県天然記念物「エンジュの木」があった。高さ22㍍、幹回り最大3・6㍍の大樹。野鳥が飛来して、市民に親しまれてきた。
 その大樹の根本付近に大きな空洞の所在が分かり、数年以内に枯れ死すると診断され、今春、惜しまれながら地上から3㍍ほどを残して伐採された。
 すぐ横には、国指定重要文化財の吉香神社や園内通路がある。多くの観光客や散策の人が行き交うところだ。安全上の観点から伐採は仕方ない。そう思いながらも、うっそうとした大樹のこずえが消え、その後にばっかり開いた大きな空間はもの寂しい。
 散策するたび見上げていたら、ある時、大きな変化に気付いた。切り口近くに、柔らかそうな新緑の葉を付けた何本かの小枝が、青空に向かって手を振るように揺れていたのだ。
 セレクト「ひといき」で山村智賀子さんの投稿「ツバキよ」を拝読したのは、ちょうどその頃である。
 「生き物は子孫を残すため、最期は力を振り絞って頑張るものだ」との一文が胸に響いた。余命を知り自然のおきて通りに新しい枝葉を芽生えさせたエンジュの木の姿を示唆するようだった。私は、命を全うしようとする樹勢に改めて敬意と喜びを覚えずにはおれなかった。
 小枝はこの大樹の遺伝子を引き継いでいる。これを2代目「エンジュの木」として育てることを関係者に望みたい。
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免許更新へ進む

2018年07月18日 | 生活・ニュース

 今年の3月から変更となった75歳以上となる者の運転免許更新時の手続きがかわり、認知機能検査と高齢者講習について、認知機能検査を受けた折に書いた。2段目となる高齢者講習を受講した。交通安全講習と違い、加齢が及ぼす運転への影響を中心の講座だった。

 安全運転を続けるために身体機能低下の自覚、高齢者の心身機能の変化を中心に諸現象が示される。過去の経験にとらわれすぎない、自信と過信は紙一重など運転歴の長さが陥り炒りやすい注意点が上がる。動体視力低下は眼鏡では矯正できない、速度と長時間連続運転を避けるなど例示をもって解説する。ほかにも気づかない加齢現象がいくつもある。

 こうして更新した免許だが、認知機能が低下した場合に行われやすい17の違反行為をした場合には認知機能検査を受けることになる。信号無視、通行禁止違反、通行区分違反、横断等禁止違反、進路変更禁止違反、踏切不停止・しゃ断踏切立入、徐行場所違反、指定場所一時不停止、合図不履行、安全運転義務違反など、通常道路でも犯しがちなことが並んでいる。

 自動車教習コースでの運転技能は車庫入れ、クランク、縁石乗り越え、道路標識に従った運転などで、日ごろの癖が出ないかなど試験ではないがそれなりに緊張はする。誕生月には視力検査OKなら更新できる。これからも安全運転で、免許取得以来続く反則金と罰金ゼロの日を伸ばしていこう。
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もう一つの命

2018年07月17日 | 自然 季節

 どのような状況であったかは分からないが、周囲を見渡すとは先日の豪雨に伴う冠水地域と素人目にもわかる一帯。雨上がり後の猛暑が続く何日目になるか、一つの生命の終わりを目にした。 

 高さ1㍍ほどの囲いの金網の最上部に白い塊が着いている。よく見ると足を金網に絡めてぶら下がっている。名前は分からないがその姿は昆虫に見える。触ってみるとすでに息絶えている。

 おそらく、餌を求めてか巣を作るためか、何かの都合で虫は土表面に近いところを移動していた。そこに氾濫してきた濁流に巻き込まれたが流されまいと金網を上に上にと上りついた。それは生きようとして懸命に努力した証だろう。しかし、身体についた土は猛烈な暑さで乾燥し固まり、虫は動けない状態になりその一生を終えた、姿を見ながらそう感じた。

 地震を察知する生き物の例はあるが、大雨になる、洪水が起こる、そんな情報を自然をねぐらにする動物らはどうキャッチャーするのだろう。今回の豪雨でも、多くの野生動物らは一瞬の間に流されて果てたと思う。そんなことを思うと、白い塊に変わった虫の大きな目、土に汚れているが何かを訴えているように思える。
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旧山陽道越え

2018年07月16日 | しっちょる岩国

 古代の山陽道が歴史に登場するのは日本書紀によると飛鳥時代という。都大和から筑前大宰府を往来する要路として整備された。「周防なる磐国山を越えむ日は 手向けよくせよ荒らしその道」、これは奈良時代の天平2(730)年に詠まれた万葉歌で、周防国の道筋の中で最も険しいところであることを詠ったもの、といわれる。その険しいところは欽明路峠という。

 その欽明路峠、今は交通の要所。県道岩国周東線(通称 欽明路道路)を初めJR岩徳線、山陽新幹線、山陽高速道の各トンネルが標高わずか208㍍の峠をくぐっている。国道2号線を迂回する欽明路道路は生活に物流など地域には欠かせない幹線道となっている。先日の西日本豪雨で法面の崩落などで通行止めとなた。隣の玖珂での欠かせない用向きがあり欽明路道路を脇道沿いに進む。最後のトンネルが通行不可。

 トンネルへの上り坂中ほどから左折、旧山陽道へ入る。道幅は狭く離合苦手な人には薦められない。ほどなく行くと登坂という運転になる。洪水の影響を心配したが、荒れた様子はない。欽明路道路ができるまで何度か運転したが全線舗装されていた。洗濯板の波のような箇所があり、滑り止めの配慮もしてある。万葉の頃には山賊もいた、というが、暮れると少々気になるかもしれない。欽明路道路下り車線で欽明路トンネル入り口上方にチラッと見えるのが旧山陽道。

 峠を越えるといくつかの分岐点があるがどれも右方向に進む。家並みが始まると第29代欣明天皇ゆかりの欽明寺の白亜の山門が見える。ここに至るまでは連続するカーブなので運転に気を抜いてはいけない。欽明路道路の開通は1970年だから、半世紀ぶりの山陽道越え、元気な人には歩いて峠越えを薦めたい。明日の午後5時、通行止めは解除予定と情報あり。
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真っ青な空

2018年07月15日 | 生活・ニュース

 各地で今夏の最高気温が観測され、その値は39度余。特に西日本大豪雨の被災地では捜索、復旧に精魂をそそがれている人らに対しては無情の陽ざしのように思えてならない。

 そんな猛暑で真っ青な空のもと、午前中は仲間との農園作業。畑はカラカラに乾き、作物はいささか脱水症状に見えるが、それでもキュウリなど律儀に育ち感謝しながら収穫した。畑は乾いているが雑草はにくらしいくらい伸びている。雑草のように、昔からの例えは今も続いている。作業は水分を摂りながらだった。

 午後は所用で外出し行先では青空駐車。15分余りして車に戻ると積載温度計は38度、締め切った車内は息苦しい状態になっている。猛暑のもとで子どもを車内に置き死に至ら締める事件が多いが、こんなな車内状態を経験すれば防げるのだろうか。

 2時間ほどの外出、これほど車のエアコンを働かせたのは久しぶり。被災地で暑さと格闘しながらボランティア活動する人のことを思いながら運転をした。明日も暑いという、熱中症には気を配ろう。 
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標語に安全運転誓う

2018年07月14日 | エッセイサロン
2018年07月14日 中国新聞「広場」掲載

 8日の広場欄「無事願い毎朝見送り」は、お父さんを交通事故で亡くされた主婦が、毎朝主人と子どもの見送りをするのは「ただいま」を聞く楽しみのためだとあった。読んで、前に見たある標語を思い出した。
 川沿いの道を上流ヘ1時間、ある講座の手伝いで2年間通った。カーブの連続するその国道187号は、数字をもじって「いやな国道」とも呼ばれる。
 会場近くになってほっとする辺りに、大きな看板があった。「ただいまが 何よりのお土産」。そんな言葉が大きく記してあった。右力ーブで減速する所なので、はっきり読めた。
  「ただいま」のあいさつ、そのひと言がどんな土産にも勝るという標語。それを聞いて「おかえり」と迎える言葉が安全運転に連なる。
 私も通るたびに「無事に着いた。よし、帰りも安全運転で帰るぞ」とハンドルを握り直した。この地を車で訪れた人にも、安全運転を促す効果があった。あの看板、まだ立っているだろうか。
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豪雨の後で

2018年07月13日 | 地域

 西日本豪雨の被害は1週間過ぎても新たな被害状況が判明し、深刻さを増している。被害状況把握にドローンの使用が威力を発揮しているように感じる。雨の中でも使用に耐えるように改良されると、状況の把握が的確かつ早期に可能になるのではなかろうか。特に河川上流域など足を踏み入れにくい地域の観測に有効ではと素人考えで思う。

 猛暑日の中で捜索や復旧に当たる消防、警察、自衛隊そしてボランティアの姿には、ただただ頭の下がる思いでいっぱい。特に自己管理完結型と言われるボランティアの方は体調に留意して欲しいと願う。

 豪雨水害で寸断された道路と鉄路も大変な状況にある。身近な岩徳線も路盤陥落で再開に数カ月を要するとある。山陽線の光駅と下松駅間は数週間かかる見込みという。広島県内では短くてしばらくの間、後は相当期間、数週間、数カ月間とその多さに驚く。最長は1年程度かかるという。SNSでは身近な不通個所の崩落状況、欽明路や国道2号の状況も報せてくれる。

 市内の被害はローカル放送で取り上げる。ボランティアの活動、重機の流木撤去、河川の崩壊などを全貌が分からぬまま驚きながら映像を見ている。最近の自然災害はいつ我が身にかかって来るか油断できない。河川水位や雨量状況、避難に関する情報は待つのでなく、進んで把握することが身を守るために必要と改めて学ぶ。
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レアアースの未来

2018年07月12日 | エッセイサロン


(2018年 文藝春秋8月号「三人の卓子」掲載)

 七月号の巻頭随筆『日本近海にレアアースを発見』を読んで、高校で学んだ資源の話を思い出した。
 昭和三十年代のはじめ、日本の主要エネルギーが石炭から石油に移行をはじめ、国内産業は大きな転換期にあった。当時、教科書での石油埋蔵量は今後三十年分だということだった。ただ、それから六十年が経った現在でも、石油は枯渇していない。ただ、国内でとれる石油の量はほんのわずかであり、多くを海外からの輸入に頼っている状態だ。
 日本の資源の乏しさは、レアアースについてもそうだった。 
 しかし、早稲田大学の高谷雄太郎氏によると、日本近海に膨大な量のレアアースが眠っていることが分かったという。その量は、ハイブリッド自動車のモーターなどに使われているプロシウムとテルビウムであれば、なんと世界需要の七百三十年分。途方もない数字である。
 文章を読むと、採掘に向けての課題はまだ残っているという。それらをクリアし、日本を、中国を凌駕するレアアース輸出国に成長させてほしい。それは、世界の最先端技術発展に貢献することにもなるだろう。
 未来に向けて、非常にわくわくする話を知ることができた。早期の採掘技術完成を願っている。
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