AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

「上枝恵美加 vs 大場美奈」は、「藤川球児 vs 井端弘和」(ピーナッツ)

2013-09-20 21:00:00 | AKB48
「じゃんけん大会」準決勝の「上枝恵美加(NMB) vs 大場美奈(AKB/SKE)」の一戦は、まるで、「藤川球児(阪神) vs 井端弘和(中日)」を見ているようで、面白かった。
「藤川球児」…真っ直ぐだと分かっていても バットに当たらない "火の玉ストレート"を武器に(阪神タイガースで)活躍した…伝説の2005年, 2006年。
ちなみに、持ち球と その割合は、ストレート…85%,フォーク…14%, カーブ…1% 。
「井端弘和」…とにかく打ち損じが 少ないバッター。また、粘って粘って、相手投手の神経をボロボロにしながら、フォアボールを奪い取ることも出来る。だけど、その過程の中で、ちょっとでも 甘いボールが来たら、確実にヒットにすることも出来た "いぶし銀"。
準決勝のこの一戦は、なんか、日本武道館…2人の息詰まる戦いを見てるようでね…。
ちなみに、9回ウラ.同点.1アウト満塁 という状況をイメージしていた。
1球目…「グー vs グー」あいこ!
(渾身のストレートをフルスイングでファールにした 大場美奈)
2球目…「グー vs グー」あいこ!
(上枝恵美加の浮き上がるストレートをカット!ファール…)
3球目…「グー vs グー」あいこ!
(インハイの最高の つり球を見送って、ボール! ピクリともしなかったのは、はたして…手が出なかったのか?見切ったのか? オモテの表情では隠してる2人…)
4球目…「グー vs グー」あいこ!
(完全に決めにいったストレートを投げ込んだ 上枝恵美加と、それを1塁側のスタンド…ファールで応戦した大場美奈…)

これ、僕、草野球で、キャッチャーやってるから、少し分かるんだけど、もう、ああなってくると、ストレート以外の球種を投げれなくなってくるんだよね。選択できなくなってくる。
そして、バッターの方も、変化球に対しては、"限りなくゼロに近い気持ち"で待つようになってくる。
別に、意地とかじゃない。"葛藤"の中から生まれてしまう究極の選択…2人が 共に & 同時に追い込まれていく…ってな感覚だ。
"もし、ここで、変化球を投げて打たれたら?
もし、一瞬…フォークの軌道が 頭の片隅によぎり、あのストレートに対する反応が、0.01秒でも遅れてしまったら?"
つまり、
あの時、上枝恵美加と大場美奈の脳裏に去来していたのは、
"もし、ここで、グー以外を出して 負けてしまったら?" の気持ちだったように思う。
とにかく、上枝恵美加と(もう1人の)上枝恵美加のバッテリーは、何度も何度も サイン交換したんじゃないかなぁ~?
そして、大場美奈の方も メガネとハゲヅラの奥の(もう1人の)大場美奈との対話の中で、"本当にストレート 100%で いいのか?"…自問自答していたんじゃないかなぁ~?
注目の5球目…「グー vs グー」あいこ!
(渾身のストレート!… バックネットにガシャン!のファール…)
ただ、この5球目は、一見、紙一重…に見えたが、実は、違っていたように思ったんだ(正確にいうと、その1球前の4球目から、その兆候は、あったんだけどね)。
つまり、4球目は…ほんの少し、5球目は…かなり、大場美奈の方が先に動いてる。要するに、"じゃんけんぽん!"の直後に、その結果が分かった時のリアクション(反応)が、次第に大きく大きくなっていってる 彼女の姿が、そこにあった。感情が、だんだんと我慢しきれなくなってきていた4球目、そして、5球目…と いったところか? とにかく、そういう状態に変わってきた…ということ。
この時点で、僕は、もし、グーから離れるのなら、大場美奈の方だな…と思っていたんだ。
"上枝恵美加のストレートの威力の方が、僅かに上回っている!"と、大場美奈が、勝手に考えてしまった…ということだ。
"次…フォークかも?"
大場美奈(の心)が、動いた。
6球目…「グー vs チョキ」勝負あり!
上枝恵美加の勝ち。
(1球目と同様…ブレない心から放たれた "火の玉ストレート"を投げ込んだ 上枝恵美加。そして、一瞬、"もしかして?"とか…考えてしまった+疑いを持ってしまった 大場美奈…)
でも、勝負は、本当に紙一重だったと思う。
ベストバウト! 見応えがあったよなぁ~。

ちなみに、上枝恵美加は、このタフな準決勝を何とか乗り越えたものの、次の決勝では、松井珠理奈に、あっさりと敗れてしまう。
その様子は、まるで、9回ウラ.同点.2アウト満塁…「藤川球児(阪神) vs「森野将彦(中日)」(井端弘和の次の打者)。なんか、続きを見てるみたいだったな…。
調子のいい時は、ストレートが 100%来る!と分かった状況での(ストレート打ちの)技術が、ほぼ 100%のバッターである 森野将彦。
生放送で入りきるか…分からない? おそらく、2段高い所から、周り大勢のスタッフが 慌ててる姿とか…見たと思うよ、上枝恵美加。
そして、連チャン…。
急かされる時間の中で、キャッチャーのサインも ほどほどに…という状態の藤川球児の精神状況を読み切った森野将彦、いや、松井珠理奈。彼女の表情(目)は、終始 落ち着いていた。
"次も必ず!グーが出る! "
"私は、絶対に パーで 勝つ!勝てる!"
おそらく…だけど、松井珠理奈には、上枝恵美加が、グーを出して、自分の手元には、パーの形が見えて、紙吹雪が飛んで、トロフィーをもらって…と、
もうすでに、画として、映像として、見えていたと思っているんだ。勝つ前に、1度 勝っていた…というかさ。
でも、松井珠理奈と上枝恵美加は、おそらく、経験と勝負勘だけだな…差は。惜しい!
たぶん、松井珠理奈は、ネクストバッターズサークル内で、自分でも驚くぐらい…ものすごく冷静でいられたのだと推測する。だから、ブレなかった。準決勝で戦っている上枝恵美加の赤も 右側から見てる風景も もう全部…自分の間合いとして 囲ってしまったんだろうと思う。
対して、この日、全て…パーで勝ってきていることに思いを致せなかった上枝恵美加は、余裕がなかった。
"あれっ? 何だ? この感じ…"
あの時、もしも、冷静だったら…説明出来ない違和感をちゃんと感じることが出来て、1度…プレートを外せていたと思うんだ。もし、1度、心の中のキャッチャーをマウンドまで呼び寄せる余裕があれば、僕は、上枝恵美加が勝っていたと思うよ。
松井珠理奈の思う…"パーを出して勝つ「絶対」" に対する(無意識の)揺さぶりだ。
"今までと同様、私は、パーで勝てる!上枝恵美加は、必ず、グーを出す!"
「確信」している松井珠理奈…。
でも、一瞬の勝負の時…って、強すぎる「確信」, 疑ったことのない「絶対」の方が、意外に(逆に)、もろかったりするものだよ。
なんせ、一瞬…だからね。
上枝恵美加、惜しい! 1球目…カーブが投げられていたらなぁ~(首振るだけでもいい)。
ただ、松井珠理奈、良かったね。ベンチで休めた(連続試合にならなかった)…あの時間こそが、運だよ。
この決勝戦。見た目は、あっさりに見えたかもしれないけど、あれも なかなか 奥深い勝負だった。
「じゃんけん大会」…最後の10分間は、非常に面白かった。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 石田優美さんのモバイルメー... | トップ | 祝初センター・こじはるファ... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (こたびん)
2013-09-20 22:50:11
とても面白かったです♪
ひとりでなく、キャッチャー(参謀)がいるジャンケンなんて、面白い。
場外の心理戦をも絡めば、より複雑に。
映像観ていないのですが、文章だけで楽しめました。
返信する
同感です (ときめき研究家)
2013-09-20 23:08:14
録画しておいて、早送りで結果のみ見たが、さすがに準決勝からは等速で観賞した。
上枝対大場はまさに息詰まる攻防。だが、先に動くとしたらチョキじゃなくてパーじゃないのか?相手が先に動く(パーに変更)と見て、カウンター狙いのチョキなのだろうが、考え過ぎだった。
その一部始終(ストレートを投げ続けた上枝)を観察していた珠理奈が「パーで勝てる」と確信したという説は説得力がある。
八百長と考えたい人はそうすればいいが、それでは私は楽しめない。
しかし、珠理奈センターで、秋元康の得意の「当て書き」が炸裂して良曲になる可能性が高くなったのは事実。
返信する
Unknown (RAGU)
2013-09-21 11:43:50
武道館で目撃していました。
準決勝で上枝さんグーしか出せなくなっていた、とコメントしていましたね。
それにしてもベストバウでした。結果珠理奈センターはこの時に決まったとおもいました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

AKB48」カテゴリの最新記事