空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

自殺問題のためのノート

2018-06-22 17:04:00 | Weblog
福井新聞 女子中学生の遺書は「くたばれ」 第5景・教育(8) 2018年2月12日 午前7時10分

警察庁によると、16年の自殺者数は2万1897人で7年連続の減少。しかし5歳ごとに区切った年齢階級別でみると、15歳から39歳までの5階級で、死因の1位だった。自殺対策白書は「若い世代の自殺は深刻」と指摘する

茂さんは「未成年者の自殺の動機は周囲に対する抗議に尽きる」と話す。そして「たった一人でいい。家族でも友達でも先生でもいい。たった一人、味方がいれば自殺をすることはない」と断言する

 遺族を追い詰めかねない発話ともとれる。まあ言いたいことはわかるんだが。

福井新聞 発達障害の子「死ねば分かった?」 第5景・教育(6) 2018年2月3日 午前7時20分

 伸ばしようでなんとでもなる子は、そっちで何とかできればそれでよいのです。
 そーいう多様性を認めない、認めたがらないひとも多いですから。

 さて。

産経新聞 SNS相談、若者が8割 厚労省、自殺対策の柱に 2018.6.9 18:18

3月の自殺対策強化月間に、13団体が実施した会員制交流サイト(SNS)の相談事業で、年齢が判明した相談者の8割以上を未成年と20代の若者が占めたことが9日、分かった

3月の相談事業では、1万129件の相談が寄せられ、このうち6133件が未成年と20代からだった。内容は「メンタル不調」(2357件)が最も多く「家族」(1187件)「学校」(999件)が続いた

 若い子の死亡数の推移がものっそい堅調で、多少減らせんかなあと思われる今日この頃。

 ところが大学業界での対応は、なんというか…というメモ:





 まあその、カウンセリング的なマインドのなんかそれ、なのだろう、発想の根本は。
 それ自体は正義に適う。
 が、五月病だのなんだの、個々に事情が違うので、一様な対応を、しかも強要された場合に、いったいどういう効果があるのかさっさとデータを出して説得してみろ、という気持ちに。

 地方から出てきてノート仲間を作りそこなって孤立して…という学生に人間的なつながりを持たせよう、とかいうことは勿論理解する。が、参加を強要される場で、いったいどういう親密さが得られようか。

 つうかデータ的に高評価が得られたとしても、自殺するような少数例はそういうところからは漏れるわけである。だって少数派だし。
 もちろん、心ならずも一時、少数派に紛れ込んでしまわざるを得なかった子は、こうしたきっかけで陽気な世界に復帰できるかもしれない。

 だが



 のである。
 大学の先生の基本的な属性は(本来)学者であり、大学の教育だろう。だからまずすべきことは、大学生に良質の大学教育を提供するところにある。これに対して「それはさておき」とつぎつぎ食事会だのなんだの…突っ込まれると…

 …疲労する。学生イベントの引率を、「公務で遊びに行けるんだからいいじゃないですか」だの気楽に言われるが、あのなあ、研究もなにもない、おしゃべりで人生を過ごすようなひとたちならそれで喜んでいくだろうが、研究者は発表・論文の予定が詰まっていてだな…。

 …それでいて教員として登録されていたりするぶん、「わたしはけんきゅうしゃでござい」と主張するあたり、すげえ邪魔。



 学会に顔をだすだけ、立派じゃないですか。
 うちの老害のひとりなど、学会発表の気配もなく、最新業績は20年前とかで、かつ「オレは論戦でまけたことがない」と低学年に威張っているそうですよ。すげえや。

 あとまあ、クラシックをかけるだけの教養もまあまあいけてますよね。

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